


和歌山市駅と加太駅間12,2kmを25分ほどで結ぶ路線ですが、加太線は正確には南海本線と分岐する紀ノ川駅からの9.6kmの単線区間で、紀ノ川駅には特急や急行が停車しないため、すべての電車が和歌山市まで乗り入れ、大阪方面から特急や急行に乗ってきて、和歌山市駅で乗り換えても、紀ノ川―和歌山市間の運賃は発生せず、重複乗車が認められているようです。
平成26年(2014)11月1日に始まった「『おいしいさかな』をはじめとしたグルメや風光明媚な景色、温泉などの加太・磯の浦エリアの魅力をPRするとともに、加太までの鉄道旅行の『楽しみ』やさかなの町への『期待感』を地域の皆さまとともに創り上げていきます」という目的の「加太さかな線プロジェクト」の取組みの一環として、加太線ワンマン車両7100系2両1編成の内外装に装飾を施した「めでたいでんしゃ」が平成28年(2016)4月29日から運行を開始、外装デザインは加太のタイをイメージしたうろこ柄、内装デザインは加太のタイが車内を泳ぐイメージを表現し、床や座席シートはもちろん、つり革、ロールカーテンにいたるまでこだわり抜いて、加太観光協会および磯の浦観光協会、そして南海電鉄の本気度がひしひしと伝わってくる見事なできばえになっていました。
女子高生のように「カワイイ」と叫びながら、思わず「めでたいでんしゃ」に乗って加太へ行ってしまおう、という気持ちに一瞬大きく傾きましたが、そのあとの予定を一応大雑把に立てていたため、あやういところで踏みとどまり、写真撮影をして、薄くなった後ろ髪を引かれつつも難波行きの特急に乗り込みました。
加太の「桜鯛祭り」や「紅葉鯛祭り」で名物料理を味わったり、人形供養で有名な淡島神社や駅前サーフスポットの磯の浦海水浴場、港から船で渡って軍事要塞跡地が興味深い友ヶ島へ出かけたりして、いつか必ず加太さかな線プロジェクトに乗ってみたいものです。