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新山口駅の新幹線と在来線を橋上でつなぎ、北口と南口とを24時間自由に行き来できる幅10mの開放型自由通路には、フランス人ボタニストでありアーチストでもあるパトリック・ブラン氏のデザインにより、日本の空間デザイン会社による設備の設計や植栽の監修などの協力を得て、壁面緑化がなされ、垂直庭園という斬新な作品が生み出されていました。
パトリック・ブラン氏が、山口市内に自生する約140種類の植物を選定し、1万7000株を地元の園芸業者の圃場で2年の歳月をかけて育成、平成26年夏に植え込みを開始、完成までには地元の園芸業者が協力し合って、地元小学生をはじめとするボランティアなど、延べ200人をを超える市民とともに作り上げた全長約100m、面積約400平米におよぶ緑の壁は、みずみずしくも壮大で、呼吸しながら日々成長するいのちある作品です。
植物は、二重構造のフェルトの中に植え込まれ、水は上部に取りつけられた潅水パイプから一日に数回流れる仕組みになっていて、潅水に用いる水は、駅前広場内施設の屋根で集めた雨水と、地下水を、広場側階段の地下にある貯水槽にためてから利用しているそうです。
鉄道の駅は、列車に乗って目的地に向かうために利用するのが主で、あわただしく通り過ぎてしまいがちではあるのですが、あたたかい気持ちにさせる空間が広がっていれば、急いた気持ちもやわらぎ、かりに電車の時間が切迫していたとしても、思わず足を止めて見入ってしまうくらいのゆとりを取り戻せるかもしれません。
パトリック・ブラン氏は、初めて新山口駅に降り立ち、山々がつらなり、自然豊かな風景に感銘を受け、世界各地から植物を集めるのではなく、山口の植物で里山を表現しようと試みたそうで、駅の通路にダンプカーや重機も使わずに巨大な森を出現させた才能と手腕には、ただただ驚くばかりでした。