


「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」は在原業平(825~880)の短歌、ちはやぶるは神代の枕詞、二句切れ、倒置法を用い、理知的な才能を存分に発揮して、屏風の絵を見て紅葉を絞り染めに見立てて詠まれ、古今和歌集・秋より小倉百人一首に撰定されました。
マンガ「ちはやふる」では、主人公・綾瀬千早の得意札となっているばかりでなく、競技かるたのライバルは激しい恋の歌と解釈していて、主人公たちの恋愛関係も暗示しています。
競技かるたの名人戦とクイーン戦が近江神宮で行われていることにちなみ、最寄駅のある京阪電鉄石山坂本線では、平成24年7月24日から、1編成2両にラッピングを施した600形車両を運行し、聖地巡礼に訪れるファンを喜ばせているようです。
登場人物のひとりが福井県出身という設定で、福井県も比較的競技かるたの盛んな土地柄でもあるのですが、人気マンガにあやかって、京福バスでもラッピングバスを走らせ、「ちはやふるweek inあわら」と銘打ったイベントを開催し、巡礼者を呼び込もうと奮闘中で、最近はアニメの人気に便乗しないと人も集まらないらしく、聖地と認定されることに躍起となっている地域が多くて、本気で取り組めば集客の効果も持続し、地域全体に根づかせることができるはずであっても、継続性があるかは地域の努力によるでしょうし、繰り返し訪れてもらえるかは街のホスピタリティ次第という気もしてきます。