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北の丸公園にある国立公文書館で、「災害に学ぶ―明治から現代へ―」と銘打った秋の特別展が開かれ、貞観11年5月16日(869年7月9日)に起きた貞観地震を記録した「日本三代実録」から、平成23年(2011)3月11日に発生した東日本大震災に対する大規模震災災害派遣の実施に関する舞鶴地方隊行動命令の「防衛省移管文書」まで、73点の資料が、災害発生、不燃都市への挑戦、関東大震災と帝都復興事業、自然災害への対策、戦災から復興へ、戦後の災害とタイトルごとにまとめられて展示され、地震、噴火、台風、洪水などの自然災害ばかりでなく、戦災、火災などでも大きな被害を被り、そのたびに復旧、復興に尽力した先人の歩みには頭の下がる思いで、資料を呆然と眺めるほかありませんでした。
公文書という事務的な文章の中に、悲痛な叫びとともに、力強い意思や目指して行く方向性が示され、災害に打ちのめされているだけではなく、必ず元の状態に戻る希望が感じられ、それは残された人間がいる以上、本能的に立ち上がるしかない生命力なのかもしれません。
次から次へと、よくもこんなに災害が起こるものだと信じがたい一面もあるのですが、それが自然であり、人間も自然の一部に過ぎないことを考えれば、対処して行くほかないようにも思えてきます。
ないに越したことのない災害ですが、経験をしたわけでなくとも、時に振り返ると、人智を超えた存在への畏敬の念や、謙虚に現在の無事を感謝する気持ちも浮かんできて、傲慢や怠惰に流れがちな自分の至らなさに気づかされたり、多くの人々の努力によっていまの便利な世の中が成り立っていることに思いが至ったりしました。
災害に関する展示のほかに、大日本帝国憲法や日本国憲法についての展示もあり、これが原本かと思うと感動の余り足が進まなくなってしまい、ガラスケース越しに穴の開くほど見つめてしまいました。