


日本酒に詳しくはなく、それほどこだわりもないため、まずは阪神電車で魚崎まで行き、酒蔵めぐりの案内板を見て、「浜福鶴」から探訪することにしました。
魚崎は大阪梅田や神戸三宮に近いため、マンションや一軒家が建ち並んでいて、商店や飲食店なども目立たない閑静な住宅街で、その中に看板や煙突や酒樽などがなければ通り過ぎてしまいそうな蔵元がたたずんでいました。
「浜福鶴」の煙突を見つけて近づいていくと、大きな酒樽が2つ置いてあり、杉玉のぶら下がる入口をくぐると、左手には直売所があり、右手の階段を上ると、日本酒ができるまでのパネルがあり、ビデオ映像が流れていて、酒づくりを大まかに知ることができました。
玄米を磨く精米から、洗米して浸漬し、程よく水を含んだ米を甑で蒸す蒸米、緑の粉の種麹を蒸米全体に振りかけ、山にして保温する製麹、麹を乾燥させ、酵母と蒸米と水とで酒母をつくり、酒母に麹、蒸米、水を加えてもろみを仕込み、熟成したもろみを酒と酒粕とに分ける圧搾、滓引きし、殺菌のため火入れし、貯蔵、もう一度火入れしたあと瓶詰という製造過程ですが、手間もひまもかけて、生き物相手のため微調整をほどこしながら、丹精込めてつくられていることを知ると、何気なく見ていた日本酒のボトルには、つくり手の思いも詰まっているようで、物語が聞こえてきました。