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東京都美術館で開催中の「大英博物館展――100のモノが語る世界の歴史」に行き、約700万点に及ぶコレクションのうち、アフリカの人類黎明期の石器から、現代のクレジットカードにいたるまで、100のモノを通して世界の歴史をたどろうという壮大な試み、様々な地域や時代のモノが語りかけてきて、人類の歩みに思いをはせ、感じるところ、考えるところの多い濃密な時間を過ごさせてもらいました。
ヒトはモノを創造し、使用することで、今日の繁栄した世界を築き上げました。
ヒトが集まり、文明が発生し、都市が誕生し、国家が出現し、拡大し、繁栄したり、滅亡したり、栄枯盛衰を繰り返し、そうした中で脈々と営まれてきた生活があり、技術が革新し、進歩し、発展し、科学が広まっても、信仰、儀式、芸術も根強く受け継がれ、戦争と平和、創造と破壊もまた、飽くことなく絶え間なく繰り返されてきました。
ヒトの創造力は無限であるかのように思われ、どんなモノでも作り出せそうな気もしてきて、神の領域に近づいているかのようでさえありますが、作り出されたモノは道具に過ぎず、それをどう使うかはそのヒト次第、時に争いの元であり、時に人々を結びつけ、そのモノ以上の意味合いや価値を持たせることも可能で、儀式や祭祀で用いられたと推測できるモノや、為政者にとっての権力の誇示には好都合なモノが多く残されているように感じました。
いにしえより、ヒトはよりよい暮らしを望み、そのためにいろんなモノを考えつづけてきたのは、地域を超え、時代を超え、共通していたはずですが、モノがあふれ、便利さが当たり前になってしまうと、モノ作りから哲学が失われるばかりか、道具でしかないモノに振り回されてしまうだけで、心の豊かさを失う結果になるのはしかたのないことかもしれません。