


石畳の敷かれた庭園内の通路は歩きやすく、歩を止めて見入っても、写真を撮るのにも、安定していて、その上、雰囲気にもなじんでいるのには感服しました。
茶室や待合、露地のつくりも丁寧で、石造物も面白いものが多く、見ごたえがありました。
とくに心引かれたのは、正方形に組んだ大きな石の中心から泉が湧き出し、清流となって池にそそぎ込んでいたり、庭の周縁にあって、三段の滝が曲線を描いて流れ落ちてきたりと、水の流れの趣向で、せわしない日常の垢が洗い流されるような気がしました。
とめどなく流れ去る時間の中で、何かの縁があってまみえるこの一瞬は、一生に一度きり、一期一会は、茶人ならずとも、凡人であっても胸にとどめておきたい心得でもあり、改めて心に響いてきて、心地よい余韻もありました。