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ホキ美術館は、千葉市の住宅街にある写実絵画コレクションの殿堂、独特のデザインの建物も魅力にあふれています。
まるで人がそこにいるかのような、まるで風景の中にたたずんでいるような、まるでほんとうの果実が置いてあるかのような、本物を超えた存在感のある作品には、ただただ、美しさにため息の出るばかりでした。
写実絵画、と聞くと、反射的に「写真のような」と形容しがちなのですが、単眼のカメラは焦点を一点に当てないと、平板で凡庸な写真になってしまうのに対し、人の眼は全体を見渡し、焦点を一点に集めることなく細部まで描き切れるために、まさに作家の眼を通して、新たに生命を吹き込まれた作品が生み出され、それは本物であって、本物でなく、現実よりも理想の造形であり、作家の思いや魂が込められ、芸術としての高みに達して、見る者を圧倒し、感動させるのだと思われます。
作家という鏡にうつして、桁違いに卓越した技量と才能とで描き出す写実絵画からは、作家により違う旋律が流れ、物語がつむがれ、息遣いが聞こえてきました。
とてつもない質の高さに驚愕するとともに、人間の才能というのは際限のないものだと思い、芸術の持つ魔力すら感じ、言葉を失いました。