福井代表・敦賀気比は、この夏の甲子園の3試合で115打数51安打.443、本塁打4、三塁打1、二塁打10と打ちまくり、42得点、この大量得点差に守られて、2年生エースは3試合のうち2試合に完投、もう1試合も5回を投げ、87人の打者に対し、297球、被安打17、奪三振18、与四死球2、失点2と危なげない投球で、付け入る隙を与えませんでした。
敦賀気比は、17年ぶりのベスト8進出を果たし、第12日第2試合、準々決勝の対戦相手は青森代表・八戸学院光星、7度目の出場ながら、2回目の出場から6大会連続準々決勝進出、そのうち2度の準優勝と、栄冠まであと一歩と迫り、東北勢として初めての全国制覇に最も近づいている強力チーム、この夏は、北北海道代表・武修館と、石川代表・星稜に、手こずりながらも、終盤に逆転勝ちして勝ち上がってきました。
打線の方は、1回戦7安打4得点、2回戦6安打5得点と、潜在能力が存分に発揮されていませんが、勝負どころでの集中打は見事で、何かきっかけをつかめば、爆発力を秘める強打者揃い、湿りがちのまま引き下がるとは考えられず、相手投手が4試合目となり、疲れを見せた途端に火を噴く可能性は充分、調子がいまひとつの打線に代わり、2年生エースの好投が勝ち上がりの原動力で、1回戦は30人の打者を3安打、2失点、99球で抑え、2回戦は同点のまま延長にもつれ込み、38人の打者を7安打、1失点、127球でしのぎ、安定した投球は強力打線に対しても通用するはずで、低めに集めて、早いカウントから凡打の山を築かせるようなら、あれよあれよの快投が見られるかもしれません。
早い回に八戸学院光星の好投手をつかまえられるようなら、またしても猛打爆発するでしょうが、3試合楽勝の粗さと、4試合目の疲れが出て、集中力が切れるようですと、ロースコアの終盤勝負で、もつれる展開、最後は勝利への執念がどちらが勝るか、厳しい戦いになりそうです。
福井県勢と青森県勢は、一度だけ平成8年の夏に対戦し、福井商業が6-0で弘前実業を破っていますが、青森県勢はこの10年で17勝10敗、準優勝2回と好成績を収めていて、昭和の時代の青森代表とは違い、豪雪地帯で練習不足からくるひ弱さとはもはや無縁の全国レベルの強豪であり、出てくるたびにプロ注目の大型選手を揃え、優勝候補、福井も雪国とはいえ、技術面でも地域間格差を感じさせない実力を蓄え、優勝候補をなぎ倒して勝ち上がっても、番狂わせとは呼ばれないはずです。