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国立競技場の建て替えをめぐって、さまざまな意見が飛び交い、それまでスポーツ観戦やコンサートなどで立ち入ったこともないスタジアムを一目見てやろうと、野次馬根性丸出しで、外周をとりあえず見物してきました。
「新国立競技場基本構想デザイン・コンクール」には46点の応募作品があり、最終審査となる二次審査の対象に11点が選ばれ、その中から、最優秀賞にザハ・ハディト(英国)が輝き、優秀賞はアラステス・レイ・リチャードソン(豪州)、入選は妹島和世(日本)でした。
最優秀作品は、審査講評に書かれていた通り、流線型で斬新なデザイン、どことなく地に足がついていない印象があり、自転車用ヘルメットか、イカの丸焼きか、カブトガニか何か、凡人には理解しにくい形状で、そこが玄人受けするのでしょうし、ほんとうに建設できるのか微妙なところも通には納得なのでしょうし、卓越した感覚の持ち主には未来に向けたメッセージを受け取れるのでしょうが、建築や意匠の門外漢で、浅学の徒であることを踏まえた上で、僭越ながら、どうしようもない嫌悪感と違和感がありました。
今回、日本青年館に宿泊し、外苑前、青山一丁目、千駄ヶ谷の各駅から歩いてみましたが、現在の国立競技場は神宮の森にとけ込み、周りを歩いても圧迫感がなく、素人目にはとても素晴らしい競技場に思え、一部の建築家たちの主張によれば、構造の安全性を保ったまま増築することが充分に可能で、費用も安くできる上、景観を破壊しなくてすむメリットもあるそうで、その方が2020年の五輪開催の趣旨に合っているような気がします。
臨海部や地方で新設するのなら何の異論もありませんが、都心に残る貴重な森を切り倒し、奇をてらった流線型の競技場で覆ってしまうのは、少なくとも神宮外苑にはふさわしくなく、日本の伝統や文化に造詣の深い建築家に依頼して、恥ずかしくない誇りの持てる新国立競技場を建設してほしいものだと強く思いました。