
ハンバーガーなどのファストフードの業界では、子供たちの笑顔を見たいために、よりおいしいハンバーガーを提供しようと日夜奮闘しているのではなく、脂肪・砂糖・塩の比率を研究し、より常習性のある黄金比率を編み出そうと、巨大な資本力と営業力を背景に、企業戦略として、たゆみなくマーケティングがつづけられているのも、かなり知られてきたかもしれません。
嗜好性の高い食べ物は、脂肪・砂糖・塩の組み合わせによって売れ行きが左右され、それらは安価で安定的に大量生産するために精製された調味料というより薬品に近いもので、消費者は知らず知らずのうちに自然界に存在しない物質を摂取させられているのはしかたのないことでしょうか。
サツマイモを焼いただけの焼芋は1本くらい食べれば満腹になり、2本食べたらもういらなくなるのに、ポテトチップなら手軽にいくらでも食べられるのは、塩にも常習性があって、食欲以外の部分が満足している可能性がありますし、明治政府が1905年に塩を専売制にした食塩は、塩化ナトリウム99%で、1997年に廃止されるまで、それしか口にできなかったのですから、やむを得ない面もあるような気もします。。
Mから始まる巨大ハンバーガーチェーンは食べ物を売っているのではなく、Mというシステムを売っているのだ、とはコンサルタントの講演でよく聞かされましたが、ハンバーガーとフライドポテト、それにコーラをつけて喜んで食べている人を見ると、脂肪・砂糖・塩を大量摂取しているのだな、と思うわりには、ついついセットの方が得だしなあ、などと考えて、注文し、中毒にこそなっていないものの、けっこう満足して平らげてしまうのも、システムに飲み込まれてしまったなれの果てかもしれません。