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「山田洋次ミュージアム」に隣接して「葛飾柴又寅さん記念館」がありました。
「男はつらいよ」は、昭和43年から44年にかけての半年間、全26回、フジテレビが製作・放送したドラマを、松竹によって昭和44年に映画化され、昭和44年から平成7年まで全48作が製作・公開されました。
「男はつらいよ」といえば「寅さん」で、「寅さん」といえば「渥美清」とイメージができあがっていて、渥美清(1928~1996)は俳優として稀有の才能を持ちながら、イメージが定着したあと、他の役を演じられなかったのは、さまざまな思いが交錯し、いろいろと葛藤があったと想像されますが、亡くなるまで次回作を考えつづけていたそうなので、「車寅次郎」は「渥美清」と一心同体で、一面では幸福な俳優人生であったのかもしれません。
海外旅行の帰りに「機内で寅さん映画を見ると、もう日本に帰ったような気持ちになる」というのはまだわからなくもないのですが、「寅さんは日本人の心の故郷」というのには、少々違和感もあり、日本中、あちこち流浪して、唐突に帰ってきて騒動を巻き起こしながらも、迷惑しながらあたたかく受け容れる「とらや」の人たちの方が日本人そのもので、つらいのは寅だけじゃないような気がします。
「男はつらいよ」は、シリーズの最初のうち、ろくでもないことばかりしでかしていた寅さんが、年を取るごとに、意外といい面を発揮するようになり、人情の機微に通じ、おっちょこちょいで、単純で、ちょっとはぐれているけれども愛される人に変わっていった「寅さん成長物語」のように思えます。