


福州園は、東から「春景」「夏景」「秋冬景」と地割されていて、「春景」には池のまわりに四阿や回廊が配され、「夏景」には東冶堂という客をもてなす建物があり、2本の柱には精密な龍の彫刻が施され、白塔と烏塔の2基の中国風多宝塔がそびえ立ち、ここだけでも見ごたえは充分ありました。
約8500平米の3分の2くらいを占める「秋冬景」は、照壁から広がる大きな欧冶池のまわりに、石を峻厳に積み重ねて冶山を築き、頂には中国風四阿・冶亭があり、その下から怒涛のように滝がが流れ落ち、かなりの水量が橋をくぐって池に注ぎ込む、まずはその作り込みの豪快さに圧倒されましたが、さらに城壁のような三友斎や福聚門、清晏亭をめぐらせて、激しい水量の流れ落ちてくる石組の渓谷をのぼり、庭園を一望できる屏山を築く、あまりにも壮大な趣向には驚嘆しました。
福州園は、那覇の市制70周年と福州市との友好都市締結10周年を記念した事業で、福州市の職人による設計・施工、資材もすべて福州市のものを使い、一度現地で組み上げてから、解体して持ち込み、また造り上げたという本格的な中国庭園だそうです。
池に向かって激しく水を飛び出させる噴出口や驚くほどの水量が流れ落ちる滝、険しいほどに石を積み上げて滝や山を築き、頂上にさらに四阿までしつらえ、石柱から橋の欄干にいたるまで彫刻を施す細部へのこだわりなど、スケールの大きい造形から精緻な装飾をもこなす高い技術、豪放磊落でありながらにきめ細やかな風雅をかもし出す職人集団には心底感服、過剰なまでに作り込む情熱と執念にも畏敬の念を持ちました。