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渉成園は、東本願寺の飛地境内地で、敷地は一辺が百間(約180m)のほぼ正方形、外回りにカラタチが植えられていたことから枳殻邸とも呼ばれ、庭園や建物がすべて完成したのは明暦3年(1657)のことだそうです。
入園口を入り、面白い形に組んだ「高石垣」を正面に見て左に折れ、庭園北口から小さな池に面した茶亭の臨池亭、滴翠軒を通り、茶室・代笠席に立ち寄り、サクラを眺めるための傍花閣を見て、カエデ並木の丹楓渓を通り抜け、石組み下部に穴を穿って放水する珍しい滝・獅子吼に出て、木製の回廊・回棹廊で中島へ渡り、茶室・縮遠亭をめぐって、侵雪橋を渡って、大きな印月池のほとりの茶室・漱沈居を経て、南口から出るという順路になっています。
渉成園十三景と諸建築、景物がそれぞれに趣があり、傍花閣は風雅でありながらどこかユーモラスな佇まいでもあり、風流な造りの回棹廊から侵雪橋を望むと中国風でもあり、敷地の東南角に寄せた印月池は二辺が通れなくしてあって周囲を回れなくしてあったり、侵雪橋を渡るとイブキの巨木が2本異様な雰囲気で枯れていたり、独特で面白い趣向が楽しめました。
春日灯籠や中門が見事な茶室・蘆庵の露地も丁寧にしつらえてありました。
京都駅に近く、河原町通り沿いでもあるのですが、静寂に包まれ、清流の水面や、瀟洒な茶室や書院の間を、優雅な風が吹き抜けて行きました。