


加賀市橋立町は、とくに北前船主が多く、寛政8年(1796)の記録では、42名いたそうです。
現在「北前船の里資料館」として公開されている建物は、明治9年、敷地面積約1000坪、当時の最高級の建材を使用して酒谷長平が建てたそうで、酒谷家は江戸時代から明治時代にかけ、6隻の船を所有し、巨万の富を築いたらしく、豪勢な暮らしぶりがうかがえました。
屋敷と第二土蔵の間には中庭があり、現在船絵馬や引き札が展示されている土蔵の間にはあじさい庭園がありましたが、あじさいは固いつぼみが出たくらいで、見ごろはもう少し先のようでした。
池泉はありませんが、植栽は年季を感じさせ、三尊石や舟石は見事で、中庭の雪見灯籠は趣があって、ゆっくりと逍遥しながら、かつて栄華を誇った北前船主の偉業をしのびました。