


柳沢吉保ほど詩歌に造詣が深くないどころか、まったく知識がないに等しいので、どの景色がどういう風にちなんでいるのか何一つわかりませんでしたが、大門をくぐるとすぐに目に鮮やかな青葉の繁るシダレザクラの大木に迎えられ、松の植わった芝生の間を通り、出汐湊に出ると、中の島、臥龍石、蓬莱島、対岸の吹上浜が見渡せ、見事な眺望に思わずため息がもれました。
出汐湊から、滝見茶屋、吟花亭跡へと時計回りに散策、木枯峯、吹上峯、つつじ茶屋と通り過ぎ、藤代峠を上りました。
散策というより、うっそうと繁る木立やでこぼこの道は、さながらトレッキングといった感じがして、都心であることを忘れ、大袈裟ながら深山幽谷という雰囲気もありました。
藤代峠の標高35mの頂上、「富士見山」からは眺望が一気に開け、庭園を俯瞰する贅沢な景色が広がっていました。