2012年の日中国交正常化40周年記念事業は、尖閣国有化の問題がこじれて、ほとんど中止となってしまったのは残念だが、この10年の間で、中国は国力を増し、日本は停滞してしまったのも痛恨の極みで、政治の問題はともかくとして、経済や民間レベルでは関係を修復する努力は必要だろうと思っている。
2002年、北京の空港から、天安門広場の南側にあるホテルに向かって真新しい観光バスに揺られ、高速道路がいよいよ市街地に入ろうとして、右カーブに差し掛かった時、片側3車線の道路の両側にびっしりとクルマが並び、激しい渋滞どころか、ほとんど駐車場と言ってもいいくらいの動かないクルマで遠くまで埋め尽くされているのを見た驚きは、なかなか忘れられるものではない。
観光バスに乗っていた日本人は、思わず声を上げ、それと同時に、これだけのクルマが走っているということは、いまは何の問題がなくても、近い将来、必ず公害が発生して、かつて日本の太平洋ベルトラインで深刻な大気汚染があったように、健康被害も生じるであろうということは、誰しも容易に想像がついたはずだ。
天安門広場の前を、自転車に乗ったおびただしい数の人民が走り抜ける、などという光景を思い浮かべるのも、すでに時代錯誤もはなはだしく、超高級ホテルが立ち並び、オフィスビルも次々と建設が進み、東京やソウルを凌駕しそうな勢いと活気に満ちあふれていた。
経済成長最優先の政策に異を唱えるつもりもなく、街が発展し、人々が豊かになるのは喜ばしいことかも知れず、あたたまった懐からほんの一部でも自然保護や環境問題に回してほしいと願うしかないが、個人的には、あの時植えた木々がいまどうなっているのか、確かめてみたい気持ちでいっぱいだ。


   *微小粒子状物質PM2.5について
    日本の法律での基準値は「大気1立法壇?燭蝪械汽泪ぅロ
    米国も同じ
    中国は75マイクロ帖∨無?任楼貉?坑娃哀泪ぅロ弔魑録
    微小粒子状物質は、肺の奥深く侵入、せんそく、気管支炎などを引き起こす

     Heavy smog is causing health probrems in China.
     Beijing had 26 smoggy days in January.(共同)