


エアアジア2755便は、ほぼ定刻に8割方埋まった客を乗せ、ヤンゴン国際空港を飛び立ちました。
今回は、基本的な情報を知らなかったことから、ばたついた旅になってしまい、観光名所には立ち入れませんでしたが、空腹を抱えて街中を歩き回り、人々の暮らしぶりも垣間見れて、それもまた面白かったとも思えるし、これでよかったと納得もしています。
通りすがりの観光客に何もわかるはずはないのですが、接した人々はとても温厚であたたかく、誠実な対応をしてくれたのが何よりもうれしかったし、闇両替で手品まがいに金をかすめ取ろうとしてきた若者たちですら、紳士的で純朴なイカサマ師という感じで、微笑ましくもあり、まともな方向で頑張ってほしいと祈ります。
民主化の黎明期とか、経済発展の離陸期とか、もてはやされ始めているヤンゴン、以前の軍事政権下の人々の暮らしぶりを見たわけでもなく、知識もないので、比較のしようもなくて、ただ肌で感じただけの印象ですが、どんな仕事でも真面目に取り組んでいる姿には頭が下がりますし、いろいろな乏しさを、さまざまな工夫や助け合いで埋め合わせている豊かさもあり、活気にあふれた庶民の姿に圧倒された旅でした。
日本は何もかもが整備され、何不自由ない生活が当たり前になっていますが、それと引き換えに失ったものも多いような気もしてきて、ヤンゴンで見聞きしたたった3日の間に、忘れていた記憶や、愚直に生きる潔さといったものが甦ってきたように思えます。