英語講師の求人に、元グラビアアイドルの30代の女性が応募してきて、必要書類を持って面接にくるとあって、事務所内には華やかな空気が流れていた。
応接室に集まった役員たちは、「レオタードできちゃうんじゃねえか」とか「水着審査も必要でしょう」とか、いつになく口も滑らかで、軽口を飛ばすなど、和気藹々とした雰囲気の中、気分もどういうわけか高揚して、約束の時間をいまかいまかと鼻の下を伸ばして待っていた。
ノックの音がして、ドアが開き、ヒールの音が室内に響いて、用意された椅子の前に応募してきた女性が立ち、対峙した瞬間、役員たちは怒り心頭、机や椅子をなぎ倒し、猛り狂い、書類が散乱し、文房具などが宙を舞い、罵声と怒号が飛び交い、阿鼻叫喚、とんでもない地獄絵図と化してしまった。
とにもかくにも、気を取り直し、役員同士は顔を見合わせ、わざとらしい咳払いをしてみたり、薄くなった頭部を前から後ろへ何度もなで回したりと冷静さをよそおい、「なんでグラビアアイドルをやめて、二浪してまで大学へ行こうと思ったんですか」などと訊かなくてもわかるようなことは質問せず、「巨乳に見えますが、上着を取ってからスリーサイズを言ってください」などとセクシャルハラスメントで訴えられるようなことも封印して、粛々と面接を進めて行ったのだった。
さすがに、日本の首都の地名以外ついていない東京にある国立大学を卒業しているだけあって、受け答えにもそつがなく、賢明で、人間性や英語などの能力にも申し分なく、何の問題もなく採用される運びとなった。
注:この物語は事実に基づいたフィクションです。
実在の団体・人物についての問い合わせには応じられません。
一部に甚だしい誇張表現があることをご了承ください。
応接室に集まった役員たちは、「レオタードできちゃうんじゃねえか」とか「水着審査も必要でしょう」とか、いつになく口も滑らかで、軽口を飛ばすなど、和気藹々とした雰囲気の中、気分もどういうわけか高揚して、約束の時間をいまかいまかと鼻の下を伸ばして待っていた。
ノックの音がして、ドアが開き、ヒールの音が室内に響いて、用意された椅子の前に応募してきた女性が立ち、対峙した瞬間、役員たちは怒り心頭、机や椅子をなぎ倒し、猛り狂い、書類が散乱し、文房具などが宙を舞い、罵声と怒号が飛び交い、阿鼻叫喚、とんでもない地獄絵図と化してしまった。
とにもかくにも、気を取り直し、役員同士は顔を見合わせ、わざとらしい咳払いをしてみたり、薄くなった頭部を前から後ろへ何度もなで回したりと冷静さをよそおい、「なんでグラビアアイドルをやめて、二浪してまで大学へ行こうと思ったんですか」などと訊かなくてもわかるようなことは質問せず、「巨乳に見えますが、上着を取ってからスリーサイズを言ってください」などとセクシャルハラスメントで訴えられるようなことも封印して、粛々と面接を進めて行ったのだった。
さすがに、日本の首都の地名以外ついていない東京にある国立大学を卒業しているだけあって、受け答えにもそつがなく、賢明で、人間性や英語などの能力にも申し分なく、何の問題もなく採用される運びとなった。
注:この物語は事実に基づいたフィクションです。
実在の団体・人物についての問い合わせには応じられません。
一部に甚だしい誇張表現があることをご了承ください。