映画「冬の華」で、刑務所内で木工作業中、若い娘に送金していることを知った受刑者が、高倉健に向かって、「ネラってんだろ」と卑しい笑いを浮かべながら、下卑た発言をした瞬間、手の甲にキリを突き立てられてしまう。
映画「竜二」で、酒屋のオヤジが、雇用している金子正次に向かって、「オレも若い頃はちょっとナラしたもんだよ」と粋がって、ハンパな発言をした瞬間、手の甲に煙草の火を押しつけられてしまう。
私の人生において、他人の手にキリを突き立てることも、煙草の火を押しつけることも、おそらくないと思う。
ただ、下卑たことを口走ったり、ハンパなことをほざいてたりすることは、ままある。
周囲に高倉健さんや金子正次さんのような直情径行型の方があまりいなかったため、とりあえずケガをせず、痛い目にあわずにすんでいるのは、幸運なことだと感謝している。