世界の王になる、という予言のもとに生まれてきたシッタルダ。
小国とはいえ、王子として何不自由なく、勉学、武芸をたしなみ成長するが、生きることへの疑問を抱き、すべてを捨てて、家出する。
人は何のために争うのか、人にはなぜ格差があるのか、すぐには答えの出せない問いかけには、自分の頭で考えず、そういうものだ、とあきらめにも似た割り切りで対処するのが無難な生き方ではある。
しかし、真実を探求するには、どうすればいいのか、道はなく、切り開いて行く覚悟を決めるほかないだろう。
王になるには、直系でもなく、武力でもなく、ひたすら考え抜くことによってその座につく、深遠な思考は世界のすべてでもある。