


10年ほど前、商工会議所青年部に在籍していた時に、さまざまな大会などで顔を合わせ、何度か宴席をともにし、話をしたことがあった造り酒屋の11代目当主の姿を見つけ、思い切って私の方から歩み寄り、名乗りました。
11代目当主はすぐに立ち上がって、手を差し伸べてきて、私がその手を握ったら、満面の笑みで、私の手を両手で包み込んで、固く握手、対面の席の荷物を床において、座るようにうながしてくれました。
これからJALでニューヨークへ飛び、被災地支援のオークションに顔を出すそうで、4月上旬のサンフランシスコでの模様を伝える新聞記事の切り抜きのコピーをもらい、その時の話を聞かせてもらいました。
つづけて酒造り関連の話や、世界中に旅行した時の話、地元の話など興味深く、私の愚問にも誠意を込めてわかりやすく答えてくださり、私のこれからの旅程にも耳を傾け、適切なコメントを述べてくださり、1時間ほどがあっという間に過ぎてしまいました。
理路整然とした話には思わず引き込まれ、相手の話もしっかりと受け止め、真摯な姿勢で、はっとするような質問や面白い切り口の感想には、見習いたいところがいっぱいで、経営者として超一流である前に、人間としての魅力にあふれ、見聞の広さ、知識の深さ、見識の高さが醸し出されていて、私の胸のうちは幸福感に充たされて、ジャカルタ行きにあたたかい気持ちで搭乗したのでした。