


木の上で睡眠の体勢に入っている軍鶏を、はしごをかけて1羽つかまえてから、たらいのところでさばいて、炭火で煮込んで、器に入って出てくるまで、だいたい1時間ほどだったでしょうか。
口にしたとたん、絶品としか言いようのない風味、酸味と辛味がからみあった肉片をかみしめるたびに鶏の旨味がしみ出してくるようで、歯ごたえといい、脂のとろける感じといい、いままで食べた中でも、最高級の料理でした。
少し乾いた飯を手づかみで口に放り込み、鶏肉ばかりでなく、スープの中の魚の白身もほくほくして、食べやすく、これまた美味、忘れられない最高の晩餐になりました。
近所の方が、「うちへ泊まりにこないか」とありがたい言葉をかけてくださったようなのですが、私としては、何の気兼ねもない農園のテントが気に入っていたので、丁重にお断りをさせてもらいました。