♪地球の上に朝が来る~その裏側は夜だろう♪という歌を新春演芸番組などで聞いた時、まるでアポロか何かの宇宙船の中から地球を見たかのような荘厳な思いにとらわれたものだった。
暗闇の中、半分くらいを月の影に隠されながら、円形の青い地球が浮かび上がっている映像が見えてくるような気がして、緊張したものだった。
歌が進むにつれ、どんどんズームインして行き、浅草の演芸場に着地するころには、宇宙とか世界とかいった壮大さはどこかに吹き飛んで、ちゃっかり自分たちの紹介になっているという矮小さに、驚き、呆れ、笑うしかない状況に陥っていた。
でっかくぶちかまして、落とす、この壮絶な技巧にうならされた。
川田義雄が始めたボーイズという音曲漫才、演芸場のギャラは均等に分配しているのか、それで食って行けるのか、という愚問はさておいて、今後もずっと引き継いでもらいたいものだ。