いしだあゆみは、少女漫画の主人公のようだった。
大きな瞳が印象的な美貌と、均整の取れた細身にステージ衣裳がよく似合い、独特な発声の歌唱力も兼ね備えていた。
地方に住んでいた子供にとって、まだ見ぬ都会の雰囲気と恋の気分を漂わせ、その美しさと高揚感を想像するだけでもロマンチックな気分になれたものだ。
昭和54年、上京して、東横線で桜木町に初めて降り立った時は、ほんの少し落胆した。
横浜を舞台にした歌謡曲はいろいろあるけれど、私の中では「青い光」が妖しく放たれている。