「魚屋のおっさんの唄」は斬新だった。
木魚のようなものをポコポコ叩いてリズムをとり、♪魚屋のおっさんが屁をこいた♪ブリ♪というような歌でもなく、小噺でもなく、一発芸でもなく、ましてやラップなどというものでもなく、いくつかのバリエーションを語って、オチをつけて、笑わせてくれたのだった。
小学生だった私も、そのスタイルをさっそく取り入れ、クラスの余興などで愚にもつかない替え歌を作って披露したものだ。
あのねのねは、その後、まじめなラブソングをフォークディオの形で出してきたけれども、ヒットはしなかった。
コミックソングで世に出て、正統派に転身して大御所になる、というサザンオールスターズのさきがけのような道を切り開きかけたのだが、時代がついてこなかったのか、フォークソングの世界では大成功しなかったのは残念だ。