「朝まるで弱い」というのがキャッチフレーズだった。
早朝に起き出し、割烹着を着て、長ネギか何かを切り刻む、そんな良妻賢母のイメージとはまるでかけ離れたセリフに、何不自由なく育った深窓の令嬢の魅力がそこはかとなく伝わってきた。
こんな人が落ちぶれたら大変だろうな、などと貧乏育ちの者はついつい余計なことを考えてしまいがちだが、こういうタイプの人は、すいすいと一生うまくいくものなのだ。
ひとりで電車に乗れない、とか、荷物は他人が運んでくれるもの、とか、一度でも言ってみたいものだと思う。
育ちのいい人は、おっとりしたいい人が多いのは事実なのだが。