むかし。ある川に かっぱが おったと。

 いたずらで いばりんぼで、

 きゅうりばたけを あらして たべたくせに

 「にがいのもある。こやしが たらん」

 と 腹がさすりながら 村はずれの地蔵様を ひつくりかえしたりもする。


 ある日 働き者のごろべえさんが 休んでいると 愛馬のあおが かっぱに 水に引き込まれそうになる。


 民話の再話で かっぱと ごろべえさんと あおとの 関係が 面白い。


 どこか憎めないかっぱ でも もし自分にこんなことされたら どうなのだろう。

 

 とか 思うこともあるけど 話に引き込まれていく。