とおい みなみの しまに、ラタという

わかものが いました。

 あるとき、ラタの おとうさんが、ずっと

とおくの しまで なくなりました。タラは

おとうさんの なきがらを もってくるために、

だれも みたことがないような りっぱな

かぬー(まるきぶね)を つくろうと

おもいました。


 森の中で 素晴らしい木に 出会いました。石の斧で切り倒し 日が暮れたので 家に戻りました。次の日行くと 木は元のように 立っています。その次の日も。不思議に思ったタラが 隠れて見ていると……


 無事におとうさんの 亡き骸が 戻るといいなぁ