アンマン『イスラエルへの出発』 | k2project

アンマン『イスラエルへの出発』

アザーンを聞きながら、シャイ(砂糖いっぱいの紅茶)をすすっていると、し・あ・わ・せ・ーっと心から思ってしまう。1年ぶりのアラブ圏。アラブ人の陽気さがたまらなく懐かしい。ヨルダンは、エジプト人に比べ、それほどボッテこないし、ほどよくフレンドリー。コミュニケーションの距離の短いアラブ人好きの僕にとっては、心の奥から楽しくなってきてしまう。

 ヨルダンの首都・アンマンは相変わらずの雨。人々はどしゃ降りの中でも傘をささずに歩いている。そして傘を持っている人も、形が変形したやけに古い傘。露天では傘が売っていないのだ。そんな感じで、今降り続けている雨は、この地域では異常なのだろう。

 さてさて、今回の旅のメインは インディージョンズの最後の聖戦で撮影されたペトラ遺跡でもなければ、どんなカナヅチでも溺れる事が無い死海でも、ピラミッドの頂上へ行く盗頂でもない。イスラエルの嘆きの壁が見たいのだ。僕は、国際関係学という学問を選びその集大成を このイスラエルという国にぶつける事とした。イスラエルという国には、歴史、宗教、紛争、という世界的な問題の核がある。そして世界の経済を牛耳るユダヤ人の国でもある。卒業旅行としてこれほど意味のある国はないと考えた。

 しかし、問題は 間違いなく“自爆テロ”“戦争”といったモノであろう。一部の方、いや大方の人は「そんな所に行くのは、平和ぼけした日本人の馬鹿な行動」と思うであろう。実際、昨年イスラエルのドンパチやっている所でカップルがたたずんでいる所を報道され、日本の恥じだやらなんやら言われていた。僕は、その事を考えた上でも、これからの人生を中途半端に生きていかないために、何がなんでも命をかけて日本に戻ってこよう。そして、生きるという意味を感じようと心に決めた。

 こちら中東の現地の感想はというと、イスラエルとイラクに隣接するヨルダンでは、平和そのものだ。そしてイラクはというと、現在ツアーで入国できるのだそうだ。昨日、宿にイラクツアー参加した5人の方が帰ってきた。このツアーというのは6泊7日で約500ドルといものだそうだ。彼らはイラクに入り、まったく危険を感じることは無かったと言う。人々は優しかったという。何よりあまり外国人を見たことがなく興味心いっぱいなのだそうだ。そして、イスラエルは、現在国境が開いているようだ。イスラエルから帰ってきた方のアドバイスを聞き、行けると判断した。

 そんな訳で 明日 イスラエルのエルサレムへ向かう事に決定。なんだか、今は正直恐い気持ちもあるし、やったろうじゃないか!! という気持ちもあるし 複雑な心境だ。

 昼間、アンマンのダウンタウンの丘にそびえる城跡に登った。雨と風の強い城壁から谷のような街を見ていると、白い鳩の群れが風に向かいながら 必死に飛んでいた。平和の象徴が、何かと闘って一所懸命にモガイテイルと思うと僕の心も次第に熱くなるのであった。