前にも書いたかもしれませんが、私が元々、本格的に音楽をやるようになったのは、やっぱりパンクの影響が大きい。中学生頃からKissが好きになってアルバム集めていたんですが、中学〜高校位の時に、よく立ち読みしてた音楽雑誌に海外のパンク(海外では、既にパンク・ムーブメントは終わっており、時代はニューウェーブやポストパンクになってたかな?)のグラビアや記事が載るようになって、その奇抜な格好にやられましたね。それでいてもたってもいられず買ったのが、Sex Pistolsの”God Save The Queen”のシングルでしたね。それから、気になっていたThe Stranglersの”Black and White”アルバムを買ったんだと思う。当日、田舎の進学校の学生だった私は夜、勉強する時に聴いたり、布団たたきをエアーギター代わりにHughのヴォーカルの口真似をしたりしてましたね(恥)。と同時に日本ではP-Model, ヒカシューやPlasticsなんかのテクノポップ(ちなみにこのこの言葉は阿木譲氏が命名した)が出てきて、元々、鍵盤楽器しかやったことのない私は、すぐに反応しました。今でも荒削りなギターのカッティングやピコピコしたシンセの音を聴くと、胸が昂まりますね。その頃から、録音をしたくて、中学生の頃買ってもらったLLレコーダーで、マイクもなしに、エレクトーンのアンプから出た音をエアーで録音しては悦に入っていました。1曲だけ、放送部の同級生を騙して、放送室のカセットデッキでピンポン録音しました。それらをコンパイルして、ラジオのオーディション番組に送ったら、何と通ってしまい、DJのお姉さま方から電話でインタビューを受けて、番組で曲を流してもらいました。正に怖いもの知らずでしたね。その時のユニット名は”The Paradox”でしたw. 話は少し前後しますが、高校2年の時、駿台の夏季講習で、東京に1ヶ月位行っていたのですが、その時知り合った大阪の先輩から、「今はこんな音楽が新しいんだよ。」と言われて、Pere UbuやTGなんかのアルバムを20枚ほど選んでもらって買ってしまい、更にはその大阪の先輩から90分テープ10本分、プログレ〜オルタネイティブ〜ニューウェーブなんかをしこたまダビングしてもらって、送ってもらったんですが、これらの音楽には相当、影響を受けました。そして、時代的にはChromeやPere Ubuの国内盤が出てた時期でもありました。それで、私はどっぷりと「変な音楽」に傾倒していくのでした。そして、私がパンクから学んだことは「大音量」と「楽器を弾けなくても音楽はできる」、この2点です。大学受験前にこんなことにうつつを抜かしてしたので、当然、成績は落ちましたが、何とか東京の大学の歯学部に入れました。そして、一人暮らしが始まったのですが、これが音楽への想いに拍車をかけましたね。その話しは続きとして、また書きますね。そんな厨二病な青春時代だったのです。
Sex Pistols “God Save The Queen” single

The Stranglers “Black and White” album

Pere Ubu “Dub Housing” album

Chrome “Red Exposure” album 邦題「赤い露光」