最近、特に思うのだが、今の若い人達から「ノイズ・レジェンド」とか「ノイズ界の大物」とか言われるのだが、、、まっ、それ自体は悪気がある訳でもなく、言われても、悪い気はしないのだが、もう私はノイジシャンとかジャパノイズとか言う言葉の一人歩きが、スノッブ過ぎて、食傷気味なので、何かもう疲れてきたんですよ。確かに、私がK2名義でやっていることは、紛れもなく「ノイズ・ミュージック」だし、日本でやってるし、そう言う意味では、ハズレてはいないのだが、ちょっとウンザリしてきたのが正直なところですね。流行ってくると、その中にいた私自身は既にもう飽きてるということなんでしょうか?それでも、私はノイズ・ミュージックを聴くし、やっぱりやる事は「ノイズ・ミュージック」なんでしようが、何か居心地悪いなあと感じる訳です。特に安直に作った音源をお手軽にBandcampにアップしたり、それを顔本のグループで出したりする人(特に外国のアーティストかな?)がワラワラ出てきている状況も、何だかなぁと感じているんです。何がharsh noiseか‼️って喝を入れたい位です。
  そんな私が挑戦しているのが、モデュラー・シンセによる電子音楽なんですよ。昔、ノイズ・ミュージックをやるのに、ノイズ系エフェクターとかなかった訳で、使えるものは何でも使って、誤用して、試行錯誤を繰り返して、やってた訳ですが、その頃の感覚とモデュラーは近いんですよ。各モデュールにそれぞれ癖や仕様があって、どのモデュールを組み合わせるか?また、パッチングをどうするか?悩みに悩む訳です。その試行錯誤がノイズを始めた80年代初頭のK2の音楽に近いかな?って思うんです。だから、私、K2は最早、ノイズ・ユニットではなく、電子音楽をやるユニットであると宣言したいんです。確かに私は、「ノイズ」という言葉に拘ってきました----こんなに拘ってたのも珍しい----が、最早、ノイズの未来なんてどうでもいいです。どんなに不恰好でも、自分のスタイルに立脚した音楽であれば、それで良いでしよ?って感じなんです。
  さらば、ノイズ・ミュージック!
  さらば、ハーシュ・ノイズ!!
  さらば、ジャパノイズ!!!

(注)このことは、私個人の意識の問題であって、他のアーティストやグループをどうのこうの言ってる訳ではないです。