私はまあSNSでは音楽ネタが多いので、その手の人と思われているかもしれないけど、ちゃんと病理医という常勤職員でもある訳ですよ。当然、病理医なので、「勉強」の為、学会には出席しますが、ここんところ、海外の学会に行くようにしてます。というのも、論文書いてるだけでは、人柄が伝わらず、中々、優遇されないので、顔を売るためにも国際学会に行く訳ですが、最近はハゲタカ雑誌とかハゲタカ学会が多くて、何かに付けて、メールを送ってくる訳ですよ(まあ、良く調べたなぁって思いますが)。
  今回、9月にフランスのニースである欧州病理学会に招聘されたので、行きます。この学会はちゃんとした、歴史ある学会だし、ニースだし、招聘なので、是非とも行きたいと思います。この招聘も、友人のProfessor Simpsonが推薦してくれたからで、持つべきものは友だなあと強く思う訳です。まあ、スライドセミナーなので、”Challenging case”の提示と解説をするのですが、もう誘われた時から、大体、症例は決まってます。私は英語に自信がないので(特にリスニング)、ちょっとドキドキなんですが、何とか頑張ります。
  それで、先日、シンガポールの秘書さんから”1st International Congress of Cancer and Clinical Oncology”という学会に招聘しますと言うメールが来てましたが、なんか得体が知れないなあと思ったことと、私に与えられたセッションが「消化管の癌」だったので、それは無理です!できれば「頭頸部癌」のセッションにしてくれ!と言ったら、すんなりそうしてくれたので、これは行くしかないだろと意気込んでしまい、ライフワークにしている唾液腺導管癌について話そうと思ってます。まだ、レジストレーションしてませんが、行くなら行くで、早目に申し込まなきゃです。それに唾液腺腫瘍の世界では有名なEl-Naggar先生がChair Personだしね。顔を売っておくかな?
   あと、来年の3月にはまた、USCAPがあるから、その準備もしなきゃいけない。これが難関なんですわ。このことは前のプログに書いたので、割愛するけど、国外の演題の5-6割しか採択されないのですよ。なので行くなら力入れて演題、考えないとね。今度はBishop先生とSeethala先生に話しかけよう!今度は西海岸だと思うので、飛行機とお金はちょっとは楽かな?
   うちの病院、将来的には大学院大学にしたいという構想があるらしいので、国際学会は発表するなら補助金が出るんですよ。海外に行くとまあ、ちょっとは羽根を伸ばして、観光もするんですが、私はどちらかというと、空いた時間で論文書いていることが多いですね。でも、大学もないのに、大学院大学にするって可能なのか?まあ、お上のことだから、やるんでしょうね。
    私も、あと約7年で定年なので、ライフワークをもう少し集中してやっていきたいですね。あとは将棋を指すように、好きな唾液腺腫瘍の標本でも診て、老後を過ごしたいです。
先日のUSCAPでの発表。
ナショナルパークのホテルから。
とりあえずビール
成田空港にて
今度の欧州病理学会のネタ