先日まで、5日間、USCAP(ユー・エス・キャップと呼びます)に出席してました。やっぱり遠いなあ、アメリカの東海岸は。学会中は、色んな人に出会ったり、親交を深めたり、質問したりで中々の有意義であったが、一つ気になったことを。
  USCAPは北米病理学会とも言われるように、アメリカ・カナダを中心とした病理医/病理学者が集まる国際学会で、海外からの出席者も多く、割と国際的な病理関係の学会である。多くの学会が、演題を出せば、すんなり通る訳であるが、このUSCAPの国外からの採択率は噂では5〜6割と言われてます。私も2題出しましたが、1勝1敗でした。そんな厳しい学会ではありますが、日本からも名だたる病理医/病理学者が参加していました。でも、気になったのは、口腔病理関係の人が殆どいないこと(私を含めて2名だけ?)。日本の病理学会なら、それなりに演題を出す施設も、ことUSCAPだと腰が引けるのか?それとも知らないのか?それともIAOPの方が重要なのか?ん〜、まぁいいんですが、日本の口腔病理医/学者もいい研究をしているのだから、演題出せばいいのに。折角、Head & Neck Pathologyのセッションもあるのに。ちょっと残念ですね、個人的には。若い先生は、もっとこういう国際学会に出るべきだと思いますね。そんな環境を整えるのは教授の責任ではないでしょうか!
   私は今回、友達(?と勝手に思っている)ドイツのAbbasや憧れの女医さんでAJSPの常連さんてまもあるチェコのSkalova先生に再会出来たのが嬉しかった。でも、いつも来るSimpton先生やGnepp先生にはお会い出来ず、少々残念でもあった。二人とも結構、いい歳なので、学会出席はキツいのかな? 元気であればいいのだが。
  あと、Japan NightというIAP(国際病理学会)の日本支部が企画する交流会があるのだが、そこでも、色んな先生とお話しすることができた。それも一つの収穫であった。あとは自分の発表を早く論文にすることです。共同研究をしている浜松医科大学での進み具合によりますが、今年前半には論文にしたいですね。それまでは症例報告で、息を繋ぐしかないですね。
   これからはmolecular surgical pathologyの時代なんだなぁと思います。日本の口腔病理関係の方も、是非是非、USCAPに挑戦して下さい!!

友達のAbbasと!!
盟友の浦野先生と!
USCAPのシンボルの前で。
自分のポスター発表の前で!!