金持ちといえばルイ・ヴィトン
イギリスは階級社会と言われるが、貧富の差は結構激しいと思う。そして割と金持ちも貧乏も混ざって暮らしている。
市営住宅もあり生活保護者がいる地域にもミリオネアの住む高級住宅地があったりする。
相方はチャイニーズレストランで働いている。
イギリスのチャイニーズといえば、テイクアウトで手軽で安いご飯という感じのイメージだが、相方のレストランはお金持ちの客も多い、ポッシュ(豪華)なチャイニーズバーだ。
近くには高級住宅地があり、億単位の家が並ぶ。
バイトに来る子もそんな億万長者の娘や息子が多い。
昨日、バイト仲間の飲み会があり、その億万長者の娘エマも参加した。
エマは19歳だが、2杯のシャンパンと少しのウォッカで潰れてしまった。箱入り娘で育って、飲み会なんて初めてだったんじゃないだろうか。
普段大人しいエマはキス魔に変身しだしたので、相方と数人で彼女の家まで送り届けた。
家に着くとセキュリティが厳重なデッカい門があり、セキュリティ番号を聞いても酔っ払ったエマは教えてくれない。
そして挙げ句、門の前で寝出した。
どうしようもなく、塀をのりこえてドアをノックした。驚いた父親が出てきて、
「俺の娘になにしたんじゃー!救急車よべー!
死んでしまうー」と大騒ぎ。
酔っ払って寝てるだけっすよ。と言う皆も酔っ払いなので説得力がない。
しょうがないが相方はすぐに救急に電話し、救急車を呼ぶハメに。
パニックになって出てきた母親は、心臓マッサージをする始末。逆に殺してまうがな!!
と止めなければいけなかったらしい
救急隊員が駆けつけ、結局ただの酔っ払いだということで一件落着。
親にしても娘が酔い潰れるというのが初体験だったんだろう。そしてパニックに。
相方曰く、きっと飲みに行くような友達もいないんだろう。でもあの過保護な親じゃあエマも可哀想な気もするよね。羽伸ばせないんじゃないんかねー。と。
娘のいる親として娘を心配する気持ちは痛いほど分かるが、子離れも娘のために大事だよなぁ。とあと8年もすれば次は我が身。
その時を思うと今から気が重い。
そう思うと海外をフラッと旅してくると出て行く娘を送り出した母は偉大だ。