リアルな仕事の獲得方法

やっぱり人のつながりが大事

ハコベルやPickGOなど、ここ数年は軽貨物業界もこういったマッチングアプリが隆盛の時代です。ブログやYutubeなどでもたくさん取り上げられていますね。まあ時代の流れなのでしょう。でもこういった方法で本当に毎月コンスタントに50万円以上の売上を上げている人っていったい何人いるのでしょうか?AmazonFlexも然りです。ましてやコロナ禍の拡大で失業者がますます増え、今後は我々の業界も競争が厳しくなりそうです。

特に私のような中高年ドライバーにとって、何もしなければ肩身の狭いご時世になっていくでしょう。私は最近つくづく思います。こんなご時世だからこそ「人と人とのつながりが一番大切」だという事を。我々の仕事は「物を運ぶ」事です。とても単純な事なのですが、運ぶ物はみんな託されるお客さんにとってはとっても大切な商品です。つまりお客さんの商売=生きる糧そのものの代行業と言えます。ですから顔の見えない、全く氏素性のわからないドライバーに託すより、気心の知れたドライバーに託したいと考えるのは当然の事なのです。またこの業界って今でも超アナログな世界ですから特にリアルでの人脈が仕事を獲得するために重要だと思います。

 

まずは同業者の人脈を作る

個人での開業だと最初は何のつてもないところから始めるわけですから、そう簡単に仕事は取れませんよね。だいたいどこに営業に行ったらいいか?さえわかりません。

私の場合、もともと営業代行会社を経営していたので、まずは何をするべきか?だけはわかっていました。それは、同業者内での人脈作りです。

同業者ってライバルじゃないの?と思う方もいるかも知れませんが全く違います。特に始めたばかりの頃はむしろ「重要な情報源」であり、また仕事を紹介してくれる「お客さん」になったりもします。そもそも駆け出しのフリーランスドライバーに直接仕事を頼むまともな会社などありません。ですので、同業者の先輩から情報を貰う訳です。現場で配達をしている人の中には委託会社の幹部や時には社長さんなんかもいたりします。見分け方は意外と簡単。まず挨拶を元気に明るくします。この仕事の現場って結構あいさつが出来ない人が多いんですよ。なので明るく元気にあいさつをしているだけで結構目立ちます。とにかく笑顔で働いている人がほとんどいないので。まあそれだけ大変な職場なんでしょうね。これだけで十分目立つ事が出来て周りの人が声をかけてくれるようになります。挨拶のついでに隣に着けているドライバーさんなどに「今日は荷物多いですね!」とか一言でもいいので言葉を交わすようにします。

ぱっと見はとっつきにくそうな人でも、ほとんど言葉を返して来ます。こんな小さなきっかけで十分です。

例えば佐川急便で宅配便の仕事をやらせて貰うにしても、まずは佐川さんと取引の有る委託会社を通じて仕事を始め、そこで同業者たちと仲良くなるように努めます。少し仲良くなったらお互いの連絡先を交換します。SNSなどで直接情報交換出来るようにしましょう。

Twitterなどで日々の仕事についての簡単な投稿などをするのも良いでしょう。結構周りのドライバーさんたちは見てくれてます。宅配ならその日の持出個数や、失敗談などをつぶやけばいいのです。これで自分の誠実な人柄などをアピールすれば効果的だと思います。


いよいよ営業開始です!

コミュニケーションが取れて来たなと感じたら、自分の空いている時間などをアピールして行きます。「今週の土曜日空いてます!なんかいい仕事ありませんか?」など、ストレートな表現で良いと思います。すぐにレスポンスは無くても何回かこんな事を続けていると、必ず向こうから声がかかります。こうなればしめたもの。最初の依頼はあまり好条件でなくても引き受けるようにしましょう!単価が安くてもそれは営業コストだと割り切る事が大切。

 

また逆に人手が足りない会社から「ヘッドハント」の依頼が入る事もあります。こちらは仕事を取りに行くのでなく、人材を取りに行くビジネスです。最近はこの手が結構多い気がします。

ここで重要なのは、紹介したら終わりではなく、紹介した人が実際に仕事をはじめ軌道に乗るまで面倒を見る、という事です。とくに配属初日などは気を使いSNSなどでフォローします。万が一SOSなどが入ったら快くレスキューします。こういった積み重ねが信用という大きな財産になって行きます。

 

まとめ

個人事業主の営業手順をまとめてみます。

 

1 同業者のたくさん集まる業務(宅配)などから始める事

2 キチンと挨拶、笑顔で作業でとにかく目立つ事

3 周りのドライバーと仲良くなり情報交換(SNSの活用)

4 SNSなどを通じて継続的に情報発信

5 最初に頼まれた仕事を断らない

6 ヘッドハントの仕事はアフターフォローが大事

 

コロナ騒動が続いています。当面は人手が足りない状況が続くであろうこの業界で、新しい仕事を獲得していくのはそう難しい事ではないと思います。一番大事なのは、貴方はもう会社員ではなく「個人事業主」であるという気持ちの切り替えです。黙ってて言われた事だけをやっていれば、安定したお給料が貰える立場では無いという事です。