この日は父が心配で面会時間より早めに…

前日家に帰るとポストに弟家族からフォトブックが届いていた。
じいじ、ばあばへ

姪っ子、甥っ子が生まれてからの写真、みんなで食事や旅行に行った時の写真。
みんな笑顔で素敵なフォトブック。
これを見れば父も少しは元気になる早く見せたかった。



バスを降り病院へ行く途中に美味しそうなお弁当を買った。
父が1口でも食べれたらなんて思い一緒に食べる姿を想像して病院へ…


いつもは母の部屋に先に行くけど父が心配で先に父の部屋へ…


父を見た瞬間、今まで我慢していた涙が…

昨日迄の父とは全く違う。
呼吸もいつもと違う

慌ててナースステーションへ。

看護師さんに父の状況を聞くと、

昨日の夜痛みが辛そうだったのでモルヒネを使っています。
薬のせいなので大丈夫ですよ!
大きい声出せば反応しますから…

ちょっと心配で弟、主人、父方のおばに連絡。
また何かあったら連絡するねと.

モルヒネってこんな状態になる?
普通に話したり出来ると聞いた事もあるけど?
これから話せるようになるのかな?
お昼前の事。


母を病室に迎えに行き車椅子に移動してもらった。
私は目が真っ赤だったのか母の病棟の看護師さん

後でゆっくり話しましょうとエレベーターまで見送ってくれた。


私と母は父の手を握り、私はいろいろ話しかける
…反応無し。

フォトブックだって見てもらわないと…
大きい声で話しかけ父の目が少し動きフォトブック見てくれたような…


心配な私。
看護師さんが来て、大丈夫かとしつこく聞く

大丈夫ですよと。

私は素人だから父の変化にびっくりしているけどプロの人が大丈夫と言うなら大丈夫。


1時位からずっと父のそばに…

弟にも連絡し、テレビ電話をしましたが…
父の状態を見て…
言葉も出ない。

私は看護師さんは薬のせいだから大丈夫だってと言ったけど

でも父のこの状態明日の朝、弟が来るまで大丈夫かと思ってしまう私がいる。
弟には会わせてあげたい。


区で17時を知らせる音楽が外から聞こえてくる、母はいつもそれを聞いて部屋に帰る。
この日はそんな気分でなくもう少し一緒にと思っていたら夜勤担当の看護師さんが血圧を測りに来てくれた。

17時30分過ぎ
では母を病室に連れていきますと部屋を出ようとすると血圧測るので待ってと。

すると看護師さん血圧が測れない。
私はその意味が…

慌ただしくなり沢山の看護師さんが…

父はマスクを付けられ

看護師さんに会わせたい人に連絡してと言われ…


???だってずっと何時間も一緒に居て看護師さんにも確認し大丈夫と言われていたのに…


訳わからなく弟と主人、親戚に連絡。


母の主治医には大変お世話になったので連絡しましたが病院内にはいなく

父の手を母と私が握り看護師さんが母に寄り添ってくれていた。

弟はテレビ電話で…
現実が受け入れられない私はドラマを観ているようでした。

弟が父に感謝の言葉を伝えている。
あ!私もちゃんと伝えないと…

父はあとどの位頑張れるのか?
弟が来るまで頑張って。


18時当直医が入ってきた。

呼吸が止まりました。


え!30分も経ってないのに。

まだ心臓は動いています…

主治医からの電話で呼ばれ延命治療しますかと。
しないと言い電話を切り。

耳は最後まで聞こえてると聞いた事があったので弟と私は父に思いを伝えた。

母は喋れないので父を見ているだけだった。



そしてまた当直医が来た。

18時15分…

お父さんありがとう。
お父さんとお母さんの子供で良かったよ。



この1時間もしない間の出来事。
呆然とする私。

母に寄り添ってくれていた看護師さんが、母に

お父さんとお別れだね …と
パーキンソン病で表情を出せない母だけど
母の目から涙が…

その姿を見るのも辛い
母には何も話していなかったから。
この数日の状態をみていて体調が悪いとわかっていたとおもいますがまさか…

弟も主人も親戚もみんな間に合わず…



私が昼前に連絡した時に来てもらえばよかったと後悔。



こんな事あるの?
ずっと一緒にいたのに…
気付けなかった。
父は苦しくなかったのかな?


大丈夫ですかと聞いた時に血圧を測ってもらえばよかった。

私に知識があれば…



モルヒネは体重35キロ弱の父に10ミリと聞きました。
 

父は2007年胃がんになり全摘手術
その後抗がん剤治療。
癌が肝臓に転移陽子線治療3回。
劇症肝炎にいつなるかわからないといつも話していたので死は意識していたと思う。

でもいつも前向き、弱音を吐かない。
癌になってからも仕事、母の介護をずっとしてきた。

仕事は2014.3に2度目の再発時退職。

父は病気、仕事、介護本当に頑張っていたと思う。

父は頑固でよく私と言い合いしたけれど今考えると全部母を思っての事だった。

自分の事より母の事を考えていた父。

まさか母より先に逝くとは…
それが1番父にとって心残りだったと思います。


あれから3年。
今日は父の命日
これからお墓まいりに行ってきます。


遠くに住んでいる弟家族からはお花が届きました。