前編、中編とお届けしてきた物語。
2019年を境に見える世界が少しずつ変わっていきました。
本当は2019年以降を後編にするはずでしたが、その年だけでかなりのボリュームとなってしまったので一区切りつけさせていただきました。

前編・中編は以下のリンクからご覧ください。
この記事をより深く読めると思います。






中編までお読みいただいたみなさま、
それでは2020年以降にボクが見てきた世界へご案内いたします。



 2020年

この年はCOVID-19によって世界中が大混乱に陥った年でした。

しかしそんなパンデミックに蝕まれる世界のなかでも新たな風を巻き起こし続けたのでした。



  Endroll

まだ新型コロナウイルスの足音すら海の向こうだった頃。

2019年の末には山手線用のE235系が全編成出揃っていたので、あとは先輩であるE231系500番台の引退が先か、高輪ゲートウェイ駅付近の線路切替工事が完了するのが先か…というところでした。

線路切替工事の完了が先でしたね。

E231系500番台も切り替え後の線路は少しの間だけ走っていました。




そして最後のバトンパスとなる日がやってきました。


1/20

1800G : トウ506




東京で撮ってから渋谷へ先回り。

最終日だという実感は、いつも湧かないものです。



駆け込み乗車防止の案内看板に描かれたイラストの車両も、帯が黄色寄りに…

この日まで走り切ったんだ…という意思の表れなのでしょうか。



そして列車は渋谷駅を離れていく。

確かこの直後だか次の周回あたりで差し替えられて入庫したと記憶しています。

ひっそりとした静かな幕引きでした。

(現場は相当にブチ切れだったみたいですが)



そして今日まで続くE235系オンリーの山手線が始まったのです。


1878G : トウ48


出場から2ヶ月程度、まだまだ綺麗でした。


東京に新たな風を吹き込んだ世代交代もこれにて終了。

それでもまだまだE231系500番台が都心をぐるぐるしているような気がしていました。

慣れるのはもう少し先になりそうです。




  新駅開業 〜未来の玄関口〜

去る者あれば来るものもある。

西日暮里駅の開業以来49年ぶりの新駅が、

3月14日のダイヤ改正から営業を開始しました。


御厨駅です。

間違えました。南伊予駅です。





また間違えました。

高輪ゲートウェイ駅です!


きっぷ仕込んで乗りましたね。

初日のきっぷを手にすることがあるとは思いませんでした。


この記事でも既に名前は出てきていましたが、

この日までは田町と品川が隣駅だったんですよ。

あれからもう6年以上ですか、時の流れは早いです。


ちなみに御厨駅は静岡地域の東海道本線、

南伊予駅は予讃線ですね。

高輪ゲートウェイと同日に開業しています。


当然ですが何もかもが新しい駅。

とにかく心が躍りました。

3月だけでも複数回足を運んでいました。


3/15

1909G : トウ41

未来都市を駆け抜けていくような雰囲気。

まさしくE235系のためにあるステージと言えましょう。


1829G : トウ04

こっち側じゃ10号車のサハが目立ちませんね笑


3/23

1508G : トウ17

1411G : トウ07

まだ07編成は現役バリバリでしたね。

これからどうなるんでしょう?


3/25

1413G : トウ08

今ではビルの影が落ちてしまうので、この条件で撮れることはもう無いのでしょう。


1415G : トウ38

撮影するのは新潟の試運転以来でした。

すっかり山手線にも馴染んだご様子。


1524G : トウ30

開放感のある駅構内。

近未来的なデザインが交錯する瞬間です。


未来への玄関口はこのあともちょくちょく登場します。

新たな世界が見えてくるかも…?


そうそう、2018年の年の瀬に新たな番台の発表がありました。

馴染みのある路線に来るだけあって、「いよいよか…!!!」と期待に胸を膨らませているのでした。


そして春が過ぎて夏色に染まりはじめる頃、

我々の前にブルーポップなE235系が姿を現しました。



  紫陽花色のE235系 〜初の近郊型仕様〜

高輪ゲートウェイ駅の開業から遡ること1年4ヶ月ほど、山手線に次ぐ投入線区がプレス発表されました。


投入先は総武快速線&横須賀線。

E217系の置き換え用であること、番台区分は1000番台であることが明かされました。


それから時は流れ、6月に入り実車が姿を現しました。


6/8

配9645 : EF64-1030+F-01

EF64に牽かれて高崎線を上るF-01編成。

前面の緑がそのまま青になったこともあって、このアングルでも目立ちますね。


圏央道をかっ飛ばして大船へ。

新湘南バイパスを降りてからが長いんだな…笑

初めて鎌倉車両センターへ入線。

今度は横須賀線に新たな風が吹き始めました。



E217系との顔合わせ。

当時は千葉方にも電気連結器が付いていました。

グリーン車の位置を東海道線系統と揃えることを目論んでいたんだとか。

計画は新小岩駅のホームドアに阻まれたのか頓挫してしまったようで、後年になって電連の撤去と排障器の交換が行われています。


この姿も過去帳入りしてますね。



そしてまた懲りずに新潟へ。

いよいよ新潟が心の拠り所なことに気づき始めた…?


  青い雨は降りやまない

7/8


F-02編成の出場試運転の撮影へ行ってました。

まだ新潟寄りクハに電連が残っていた頃ですね。


春が過ぎた空は灰色に覆われ

降り出す雨は憂いた記憶まで連れてくる

濡れて冷たい足元の赤いスニーカー

平気ですか、と指さすあなたの姿が浮かぶ



ただそばにいるだけで 心の色彩が少し濃くなる気がして

思いがけず目覚めた恋が息をしていた



言わなかった 口の中あふれる甘い水 のみこむたび喉の奥焼けて痛んだ

今でもまだひそかにヒリついて



身体は時に流されここにいるけど 心はずっとあの日々をさまよってる

ちっぽけな胸を濡らす青い雨はまだ降りやまない




三月のパンタシアから、「青い雨は降りやまない」でした。

この曲が合いすぎる空のもと、しっとりとした初夏の越後平野を走る青い電車がそこにいたんです。


その後は天気が回復してきて…



少しだけですが露出も回復してきました。


越後石山へ回送中。

当然っちゃ当然なんですがピッカピカです。



そしてまた翌週も新潟へ行くのでした。

E235系ファミリーに入る車両ですが、別形式になるので軽く触れるとしましょう。


  新時代の短編成 〜E131系〜

今日では房総地域をはじめ相模線や日光線、仙石線や鶴見線で活躍しているE131系。

今後は長野地域への導入も進んでいくグループですが、その初陣を切った瞬間に立ち会ってきました。


7/16

E129みたいなのが出てきました。

あれれ…?


なんだろう、この違和感…


違和感の正体に気づいたようです。

前面の表示器が上に寄ってしまっています。

常に幕ズレしている状態で試運転しています笑笑


これはこれで珍しいので…まあいっか!とはならないんですけど、ある意味でシュールな姿を追っかけていたのでした。


ばん物のステッカーや…


オコジロウ&オコミとも共演。

青帯をピンクに変えたらE129って言ってもバレなさそう。


晴れてきました。


そして羽越本線へ。

お前…もう地元の路線を走る電車ってことでいいな!


そして地上の新潟駅へ。

このホームも線路も今はありませんね。



指差がキマってますね、かっこいい。


E129系と並びました。

前面の窓より下はだいぶ違うけど、帯より上はそっくりですね。

貫通扉の色が違うくらい?

でも遠目から見ると似てるのよね。


そして越後石山へと引き上げ。

今度は房総で会いましょう。


このあとは車中泊しつつ、新潟の海沿いを堪能していました。

初めて寺泊へ行ったのもこのときでしたね。

そして帰りはE4系のグリーン車で帰京。

2時間弱と言わず、3時間でも4時間でも座っていたい座席でした。

盛岡行きのMaxやまびこあたりがベストなんでしょうか。

懐かしいなあ…



ここから夏真っ盛り。

鮮やかな青の世界へと誘われていきます。



  ブルーポップは鳴りやまない

このタイトルのアルバムが出た頃、E235系1000番台は試運転を繰り返していました。


夜勤明けの重たい瞼を無理やりこじ開けて西湘へ。



8/6

F-01編成が相模湾をバックに走っていきます。



夏の重力に身体が溶かされそうでした。


こないだ鎌倉いったときに乗った東海道線の車内で、「横須賀線は海見えないのかなー」なんて言っていたのを思い出しました。

横須賀あたりなら見えないこともないけど…

ここまで見える区間もまずないです。そういう意味でも貴重なカット。

そのお子さんと電車の話で盛り上がるついでに見せたら、親御さんともども驚いていました笑



さて、ガッチガチに追いかけていたのはこの頃くらいまで。

このあとはだんだん他の被写体にカメラを向けていくようになり、時々撮る程度になりました。


なのでここからは本当に駆け足です。

ついてきてくださいね。



  2020年 秋から冬へ

10/3

開業から半年が経過した高輪ゲートウェイ。

左端に何かいますね。


駅からはレインボーブリッジが見えるんですが、手前にE235系1000番台がいるじゃありませんか。

デビューまではここに疎開していたこともありましたね。


この日は職場の先輩に連れられて長野方面へ行っていました。



11/23

東海道線に紛れる。

夜の品川がよく似合う車両かもしれません。

この頃は185系もいましたね。


このあとは移動して大塚へ。


トウ31編成と…隣の光跡は185系ですね。

令和を駆ける最新型の通勤電車と、急行型の延長線上とも言える国鉄末期に登場した質実剛健な特急車。

このように邂逅するのも日常だったんです。




外回りの電車も来て、緑色のトライアングルのできあがり。

かっこいいねえ…


トウ38編成も来てくれました。

最初に見たのが新潟であることが、未だに夢物語のようですね。

今でも個人的に特別な編成なんです。



気づけばもうすぐ年の瀬。

激動の1年のトリは明るい話題で飾ってくれました。


  Series E235-1000 DEBUT

12/21

初夏の出場から試運転を重ねること半年。

1600S〜1601F 君津行きの列車からE235系1000番台が運行を開始。

この日は夜勤明けだったので、大船で呑んでから一番列車に乗ってきました。



表示も前面同様に青と黒のグラデーションになりました。

おや、この車両は…


さっそくグリーン車乗ってますね。

写真だと伝わらないんですが、肘掛の先端にコンセントがつきました。

これで充電がピンチのときも幾分か安心。


ついでにフリーWi-Fiも搭載されましたね。

東日本エリアの人にはおなじみ「JR-EAST FREE Wi-Fi」です。

これじゃ移動式ネットカフェじゃないか…っていうと最近の新幹線や特急はみんなそうでした。

西日本のA-SEATともども、普通列車における有料座席のサービスレベルが上がっていった時代でしたね。


二軒目です。

大船の駅ナカで売っていたエチゴビールでカンパイ。


戸塚付近で急停車。みんなスマホ構えてて面白い。

(同じ穴の狢だぞ自分!)


途中から普通車へ移動。

LCDは21インチに拡大。

京浜東北線のE233系1000番台で17インチに拡大されたときも画面のサイズが変わったことを実感できましたが…

それ以上に大きいです。視認性もよくなりましたね。


こうして運行開始した新型車両は、これから時間をかけて横須賀線・総武快速線の主力になっていきます。

その裏で色々なことがありました。

続きはまた次回にしましょうか。

より身近な路線での変化は、少しずつ着実に始まっていたのですから。




 あとがき


なんだか2020年もボリューミーになってしまいましたね。

それ相応に激動の1年でした。


山手線からのE231系引退に始まり、高輪ゲートウェイ駅の開業によって山手線はまたひとつ新時代の入り口を切り開きました。

TAKANAWA GATEWAY CITYの着工も始まる前でしたから、当時と今では風景も撮れる写真も少しずつ変わっています。

あれから6年。

進化していく街とともに、都心を回り続けていくことでしょう。


そして1000番台のデビュー。

実は0番台デビューからそれほど時間が経たないうちから「総武快速線にE235系が入るんじゃないか?」と言われていましたが、この年に満を持して世に出てきました。

初手から配給や出場試運転を撮っていたこともあって、こっちもこっちで信越本線のE235系だと思っています。



そうそう、1000番台ではE217系まであった普通車のボックスシートが全廃されました。

マニアからも「なんで廃止するんだ!」といった声が当然ですがたくさん上がりましたね。

自分もよくボックスシート狙いで乗っていた時期もあるぶん、オールロングシートに変わることには少し驚きはしたものの…


やっぱりどこ乗っても混んでいるんですよ。

おまけに9号車〜11号車は東京駅や横浜駅の階段からも割と近いので、ただでさえ混みやすい車両にボックスシートがあるわけです。

※東京駅は上りエスカレーターにも近い。

新型ではボックスシートが無い分、以前よりも流動が良くなったことを乗っていて実感しています。


そのぶんグリーン車は大幅にグレードアップ。

50kmにギリ届かないくらいの距離で使う時もありますね。横浜あたりまでとかね。


ハード面でもソフト面でも新たな時代を築いていったE235系。

2021年以降も色々と動きがありました。

次回でお届けしてまいりますのでお楽しみに。


今度こそ次回は後編です。

投稿までお待ちくださいませ。



それではまたどこかの線路際でお会いしましょう。