ブログ主は動物医療に関する専門知識ゼロの素人飼い主です

このブログに記載していることはうちの猫の場合であり、同じ病気や症状の猫すべてに当てはまることではないとご理解ください

なお延命措置や給餌方法等を含む治療およびケア全般についての考え方は、あくまでもブログ主個人のポリシーであり、異なる方針や姿勢を否定・非難するものではありません

 

2021年12月2日、いよいよ海の放射線治療第一日目です。

全身麻酔を伴うので前日21時以降は水以外NGなのですが、抗がん剤のおかげで元気になっている海はしきりに朝ごはんを要求してきました。

食べられない猫に無理やり食べさせるのも苦しいけれど、食べたがる猫に食べさせないのもつらい。付き合わされている空にも、申し訳なく感じます。

キャリーに海を入れた夫が一足先に家を出た隙に、ソファ下に避難してしまった空のための置き餌をして家を出ました。

 

A大学病院に着くと駐車場はほぼ満車。広い待合室にもたくさんの人とわんにゃんがいて、高度医療の需要の多さに驚きました。

そりゃ予約も取れないよね、と夫と話しながら診察時間を待ちました。

 

時間が来て呼ばれ、まずはお世話になる先生にご挨拶して問診です。

P動物病院から海の情報が渡っていることは知っていましたが、現在までの症状と治療の遷移をA4用紙2枚にまとめたものをお渡しすると、担当のH先生から「すごいな、ここまでやる患者さんは珍しいです」とお褒め?の言葉をいただきました照れ

前夜遅くまでかかって作ったので、受け取っていただけて嬉しかったです。

 

また、A大学病院がホームページで公開している「放射線治療説明書」も事前に読み込み、プリントアウトして持参していることをお伝えすると、「では説明はほとんどいらないですかねニヤリ」と言われつつも、以下のことをお話しくださいました。

  • 週1×4回の放射線治療を行う
  • 高齢である海の負担を考慮した、根治ではなく緩和目的の治療であること
  • 再発した場合は再照射もできるけれど、その時の海の状態次第であること
  • 細胞破壊速度は緩やかなので、腫瘍崩壊症候群のリスクは低いこと
  • ステロイド剤の併用が推奨なので、P動物病院に引き続き処方してもらうこと

最後に、診断・治療同意書にサインをして海をお預けしました。

海はまた知らない場所で怯えているように見えましたが、「必ず迎えに来るから大丈夫だよ」と声をかけてH先生に託しました。

 

余談ですが、猫を病院にお預けする時、私は「頑張って!」とは言わないようにしています。

海や空の意志ではなく、少しでも長くそばに居てほしいという私のエゴに付き合わせてしまっているのに、頑張れなんて言えません。

だからいつも、「迎えに来るからね」「大好きよ」と言って見送って、帰ってきた時は「ありがとうね」と言います。

「大好き」「ありがとう」という言葉は子猫の頃からずっと聞かせてきたので、意味は分からなくてもポジティブな響きで記憶してくれているといいな、と思っています。