やまちゃんのブログ

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東大医学部卒の医師(MD-PhD)に対し反論します

①ケト適応について
ケト適応(ケトアダプテーション)の期間について、私は
❶導入期(インダクション)の2週間を『仮免許』
❷ある程度適応が進んだ段階の6週間(1箇月半)経過時を『免許取得』
❸完全に適応が済む3箇月後を『A級ライセンス』
…と表現している

ケト適応とは、単にケトーシスが亢進していることを指すのではなく、PPARαなどPPARsが活性化している状態を意味する

なお、山本医師はケトジェニックダイエットを1箇月のみしか実践しておらず、せいぜい『仮免許』程度の段階であるのみならず、ケトン体の数値の提示もなく、そもそもケトーシスであったかすら不明である

また、山本医師は筋トレの愛好者であるところ、間食(プロテイン含む)の摂取はインスリン分泌を惹起しケトーシスが中断されるため、この点からもケト適応は疑わしい

さらに、『ケトフル』についての言及はあるものの、ケトーシス下ではナトリウム利尿が亢進するため、塩分制限は禁物でありむしろ積極的摂取が求められるところ、その言及もない

②LDL高値について
山本医師は、ケトジェニック下でのLDL高値の原因を『脂質を大量にとる』からだとしているが、生化学の理解が完全に欠如している

『糖質を1日20g以下に制限する』とのことであるが、これがLDL高値の真の原因であり、葉物野菜等を中心として50g/日程度の糖質を摂取すべきである

その理由は、断糖によるエネルギー不足によってLow T3(LT3)を招来する蓋然性が高まり、その結果として生じるT3の低値がLDL-C高値と逆相関するからである

なお、古い研究報告であるが、1日50gの糖質を摂取するとLT3が予防できるとされている
機序を端折って説明すると、肝臓におけるコレステロール代謝及び分解では、T4やT3などの甲状腺ホルモンと甲状腺ホルモン受容体(TR)が重要な役割を担っているところ、甲状腺ホルモンの低下によりLDL受容体数も減少し、肝臓へのLDL取り込みが減弱する結果、血中のLDL-Cが上昇するのだ

③『タンパク質ファースト』について
山本医師は『主食2~3割減+タンパク質ファーストを勧めている』らしいが、これも間違い

a)主食2~3割減について
『緩やかな糖質制限』ではケト適応が不能であり、ケトン体をエネルギー源に出来ず、不足分のグルコースを糖新生(筋異化)で補う必要に迫られる

b)タンパク質ファーストについて
これはGLP-1分泌の亢進を目的としたものであるが、『ベジファースト』(ベジタブル=野菜ファースト)の方が優れている

関西電力病院(及び大阪府立大学)のグループが「『肉や魚を先に摂取』でもOK」と、2018年に発表した
しかし、2019年の論文によると、
❶野菜もしくはタンパクを最初に食べると、双方とも同様に血糖値の上昇が抑えられた
❷インスリン変動はベジファーストが有意に低かった

…と報告している

やはり、膵臓への負担がより少ないベジファーストこそ、最良と言えよう

#糖質制限 の実践上のまとめとして、

❶ケトーシスレベルの糖質制限を実践
❷1型の場合は減薬に留め断薬しない
❸糖質量は50g/日は摂取する
❹たんぱくよりも良質な脂質を重視
❺プロテインを摂取するなら食直前(食間✕)
❻ナトリウム利尿が亢進するため減塩は✕

…を遵守することが肝要である