テーマ:宗教
用語解説(閑話休題)
池上氏の参考書は必ずしも整理されて無く、通読していると言葉を
取り違える危険性がある。本文中に用語解説が散在しているが(笑)。
①アラブとは:アラビア語を話すアラブ人が多く住む地域である。
即ち、アラビア半島から北西アフリカのモロッコまで広がる。
だからイメージで、
アラブの国々には、読み書きが出来ない文盲の人が多いので、
テレビ情報や正邪各種のリーダーの演説・説教に左右され易い。
ペルシャ人国家のイランやトルコなどは含まない。
中東やイスラム世界についても、4月28日のイスラム教とは何だ(2)
で御確認下さい。
②バース党:内戦が絶えないイラクを理解する助けになる用語。
「アラブ社会主義復興党」のことで、エジプトもシリアもバース党
が政権を握っていた。イラク、エジプト、シリアはかって「ソ連の様
な社会主義をイスラムのアラブ世界でも国境に関係なく実現しよう」
と連合国をつくったが、考え方が合わず、結局バラバラになった。
一党独裁の国は党員にならなければ出世できない。警察、軍隊、教員、
国の幹部も皆バース党員だった。ブッシュ大統領は、バース党には
フセインの考えを指示する連中が集まっているのだから、バース党を
追放すれば民主化が出来ると、党員を公職から追放した。
犯罪が増え、政府ゲリラが増えるのは当然だった。
③アラブの春:アラブ地域の一連の民主化運動のこと。中東の衛星放送局
アルジャジーラ(本社カタール)が人々の動きを伝えた。チュニジアの
ベンアリ大統領のサウジアラビアへの亡命、リビアのカダフィ政権、
エジプトのムバラク政権などの30,40年も続いた長期政権の崩壊。
このエネルギーは民衆の力だった。これを言う。
④イスラム世界:北アフリカ、中東ばかりでなく、パキスタンやインドの
南アジア、マレ-シャ、インドネシア等の東南アジアも含まれる。
やはり、4月28日のイスラム教とは何だ(2)に概説したが、詳しくは、
このブログシリーズ全体で解説している(狡い解説(笑)。
⑤ジャスミン革命:ジャスミンはチュニジアを代表する花。アラブの春
の別名である。多くの国で頓挫した革命も、チュニジアは人口少なく
豊なためか、例外的にアラブの春が成功しつつある。美称と言えるか。


図29.ジャスミン WEB
⑥アルカイダ:アラビア語の(アル)は英語の(The)で、(カイダ)は(base)
基地でる。アラブの独裁者達は、長らく国民を弾圧しながら、米国
との関係を重視した(金になる)。この現状に不満を抱く若者達にとって
「米国との聖戦(ジハード)」を呼びかけるビンラディンやアルカイダの
主張は魅力的だった。
⑦ボコ・ハラム:これは通称である。正式名称は公安調査庁によると、
「宣教およびジハードを手にしたスンニ派イスラム教徒として
ふさわしき者達」と言うアラビア語である。これでは意味不明なので
もう少し噛み砕く。彼らはアフリカのイスラム過激派であり、思想は
「西洋の教育は罪」と信じている。
ナイジェリアは世界有数の石油産出国ですが、貧富の差が大きい。
元々英国の植民地だったのでキリスト教徒が多かった。北部のチャド
やニジェールからイスラム教が広まり、貧困と無知から過激なテロを
生み出した。そして女子教育を禁止し、キリスト教式の教育を否定。
ボコ・ハラムの若者達にこそ、食事と教育が必要なのだが。
閑話休題の心算が予定外に長くなった。まだまだ本筋が続く。