銀行員を退職して半年以上が経ち思うこと。
「今いる自分の世界なんて本当に小さい」
退職したことは、私の人生においてすごくすごく大きなイベントでした。
それまでは、当たり前に進学して、なんとなく就職して、マリッジブルーもマタニティブルーもなくやってきました。
こうして書いてみると、自分は考えすぎる性格だと思ってきましたがそうでもないのかも…

大げさではなく、私にとって退職は、生きてきた三十数年の中で一番悩んで考えて決めたことでした。
そして今振り返って、あの退職が人生の一大事だなんて、なんて幸せな人生を送ってきたのだろうと思います。
退職したって死ぬわけじゃない。
もちろん夫の稼ぎがあるからこそ言えることです。
お金がないと生活していけないので。
でも、例えば夫が今の仕事が辛くて転職したいとなったら、私は黙って背中を押します。
(もちろん、何事もなく勤め上げていただけると万々歳なのですが
)

何より、心が壊れたら元も子もありません。
銀行員の頃、何もないのにポロポロ涙が出てくることがたまにありました。
あれは、何が嫌だとかではなく、ただ心身ともに疲れていたんだと今は思います。
今、そのようなことはなくなりました。
(相変わらず子どもたちにイライラすることはありますが、いつも菩薩様のようになんていられないですよね!)
あの頃は、自分のいる環境が当たり前で、それが故の後悔もあります。
ひとつは、実家の愛犬の最期に一緒に過ごさなかったこと。今思えば、仕事なんて嘘をついて休めばよかった。
もう一つは、最期だと思わなかったので仕方ないというのもありますが、祖父の最期に行動を起こさなかったこと。
祖父から辛いという電話もあったのに、コロナ過で病院が面会できないことを理由に何もしませんでした。
気持ちに余裕ができた今なら、また違ったと思います。
後悔しても仕方ないけれど、これからはどんな環境にあっても自分の軸を持つことを大切にしたいです。
自分の備忘録として書き残しておきます
