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 保護者各位

日本認知症ケア学会では、小学生・中学生を対象に作文を募集しています。テーマは、「あなたが認知症の人について感じたことをそのまま書いて応募してください。(400字以内)」です。

 作文コンクール企画の趣旨は、未来をつくる子どもたちが、認知症をどのようにとらえ、認知症の人とのかかわりから、認知症に対する考え方がどのように変化していったのかを作文を通して知ることで、認知症の学校教育や、認知症の人の家族支援のあり方を模索するというものです。

 お子様たちには、全員に参加賞が用意されているそうです!著作権は、主催学会に帰属します。

優秀作品は、来年6月1日に東京国際フォーラムにて表彰式がございます。全国デビューするチャンスです!

 ご存じのように、学舎は、高齢者福祉施設との合築一体型です。昨年の冬休みには、木更津市の地域包括支援センターより、講師を学童保育に迎え、「認知症ってなあに?」という講座を開催し、認知症サポーターに認定されオレンジリングをもらった子どもさんもたくさんいます。

 子どもたちは、特別養護老人ホーム、認知症対応型のデイサービスやグループホームのお年寄りたちと、毎日、家族や親せきのおじいちゃん、おばあちゃんに接するように違和感なく過ごしています。この夏休みには、合同の行事などもたくさんあり、お年寄りとの交流の機会は一段と増えます。そんな夏休みの体験を通した感想文でもいいと思います。

 認知症とは、加齢による脳の機能の衰えで、お年寄りになるとほとんどの人が経験する病気です。たとえ認知症になって、もの忘れが多くなっても、昔おぼえた遊びや知識をいかして子どもたちと遊んでくれることもできます。認知症のお年寄りは、子どもたちの先生になり、目の輝きを取戻し、病気の進行が緩和されることもあります。また、学童保育では、指導員からお世話を受けていた子どもたちが、高齢者と交流することによって、ケアの受け手から、担い手へと成長していきます。逆に、認知症高齢者もケアの担い手に変化します。

 私たちの社会福祉法人は、このような幼老統合ケアにおける福祉のパイオニアとして、保育所や高齢者施設との相互交流ケアを図ってまいりました。

 このたびの作文コンクールへの応募は、ご縁があり弊会の学童保育の一員になられたお子様方に、私たちの理念にふれていただける良い機会になると思います。作文指導は夏休みの学童保育でもおこないますが、まず、趣旨のご理解をご家庭の保護者の皆様にいただきたいと考えております。

 木更津市に安価な利用料の学童保育がたくさんある中で、当学舎を選択していただいた保護者の方々と今後もより良い学童保育施設創りを目指して参りますので、今後ともご協力をよろしくお願いいたします。



  平成25年7月24日