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感動の卒業式が終わりました。ネットから言葉を拝借し、こんな挨拶をしました。


第30回卒業生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。9年間の義務教育を終え、この世界一素晴らしい思い出の学舎、太田中学校で、15歳の門出を迎えたことを、心からお慶び申し上げます。


ここに至るまで、卒業生をご指導くださった田村校長先生はじめ教職員の皆様に深く感謝を申し上げます。


また生徒をいつも温かく見守ってくださったた御来賓の皆様をはじめ、地域の方がたに厚く御礼申し上げます。


卒業生の皆さん。これからあなた方の新たな歩みが始まります。ここで一喜一憂することなく一人ひとり胸を張って卒業してください。


15歳の進路選択は、始めの一歩という意味では重要ですが、それはあなた方の人生すべてを決めてしまうものではありません。いわば、これから人生の荒波に向かって船出をするのに、客船でいくのか、ヨットで出発するか、そうした違いに過ぎません。


確かに客船のほうが楽で早く、居心地は良いかも知れません。それでも油断すれば氷山にぶつかり、沈んでしまうこともあります。ヨットは小さく苦労が多いかも知れませんが、風を感じながら、自分の力で困難を突破していく楽しさと達成感があります。


また船は途中の港で乗り換えることだってできます。要はどこに価値観をおくのか、どういう生き方をするのか、それによって人それぞれの道がこれからつくられていくのだと思います。


ですから、今与えられた条件だけをみて、喜んだり、嘆いたりするのではなく、今日という日を、自分らしく生きていくスタートにしてください。あなた方の知らない世界はたくさんあり、自分の中にもまだ気づかない可能性が潜んでいます。好奇心を持っていろいろなことに挑戦し、自分の選択肢を広げていただきたいと思います。


それらの時間はたっぷりあります。ゆっくり考え、信ずるところを歩み、また時には軌道修正する勇気を持ってください。そして、自分の生き方を確立するとともに、他の人の生き方や異なる価値観を認め合うことも忘れないでください。みんながお互いを認め尊重し合えれば、いじめや暴力はなくなり、戦争や争いごともなくなっていくと思います。


仲間と育った木更津市立太田中学校という港から、誇りと自信を持って船出してください。


保護者の皆様、平素は、PTAの運営に格別のご協力を賜り、ありがとうございます。本日は、お子様のご卒業、心よりお祝い申し上げます。


昨今は、私達が子どもの頃には想像できなかった物々しい事件が多くなり、将来への不安は募るばかりです。そのような状況でありますので、私達大人にとっても課題は増えるばかりです。しかし、こういった時こそ、保護者の力の見せどころではないでしょうか。保護者の皆様にも、是非、お力添えをいただき、子ども達にとって、安全な環境を守っていきたいと思います。今後共、どうぞよろしくお願い申し上げます。


以上を持ちまして、太田中学校卒業生みなさんの益々のご活躍と健康をお祈りし、お祝いの挨拶とさせて頂きます。