『さびしんぼう』(1985)寂しいけれど… | 弱小!名作おバカ映画応援団

『さびしんぼう』(1985)寂しいけれど…


『さびしんぼう』(1985)
監督 大林宣彦
脚本 剣持亘 内藤忠司 大林宣彦
原作 山中恒
出演(役名) 富田靖子(田中タツコ) 富田靖子(橘百合子) 尾美としのり(井上ヒロキ) 藤田弓子(井上タツ子) 小林稔侍(井上道了) 岸部一徳(吉田徹) 秋川リサ(大村カズコ) 入江若葉(PTA会長) 佐藤允(校長・岡本)浦辺粂子 (井上フキ) 砂川真吾(田川マコト) 大山大介(久保カズオ) 林優枝(木鳥マスコ) 根岸季衣(マコトの母) 明日香尚(カズオの母) 峰岸徹(カズオの父) 樹木希林 (雨野テルエ)小林聡美 (雨野ユキミ)

和装と下駄と別れが似合う町、尾道を舞台にしたファンタジー。

何度観ても原田知世さんが、カメオ出演されてるように見えるのだが…。

写真が趣味の高校生ヒロキは、女子高に通う百合子に憧れを抱いており、百合子を「さびしんぼう」と呼んでいた。

そんなある日、おかしな格好をした女の子がヒロキの前に現れる。女の子は「さびしんぼう」

この作品は、高校生位の男の子が抱いている、ちょっぴりエッチな願望や妄想、やんちゃ坊主なんだけど、ロマンチストな部分が取り混ぜてあり、高校生の男の子と同じ目線で描かれています。

大きなテーマは二つ。

一つは、「男の子はお母さん似の女の子に恋をする」

上手い描き方だと思うのが、おかしな格好の「さびしんぼう」と、ヒロキが好きな百合子が瓜二つで、さらにはヒロキの母ちゃんタツ子の若かりし頃と百合子が瓜二つなとこ(全て富田靖子、もう一役あるのですが触れないでおきます)これだけでテーマを表せている。

もう一つは、「人に恋することは寂しいことだが、寂しくない人よりも幸せ」

寂しいという感情は、誰かを想い、誰かを求めるという、自分以外の誰かがいないと生まれない感情。

独りでは、発生しない感情ですね。

ところで「一人」と「独り」だと「独り」のが寂しく感じますよね。



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