泊まった温泉旅館は評判通り素晴らしくて、

温泉も美味しい夕飯もクソ不倫とでも

十分楽しめました。

食後、広縁のソファーに移動してお酒を

飲みながら話し合いました。


夫くんの話に嘘が混じっていて、

それがボロボロ後になって露見している

状況が辛い、と伝えました。

え・・・もうあんまり嘘ついてる事も

ないと思うんだけど、という夫。

例えば、家の車に彼女を乗せてるよね?

◯月◯日**に彼女と車で行ったでしょ?!

と聞いてみた。

夫は**は帰宅途中に一人で行った、

彼女を家の車に乗せた事は一度もない、

家族を想像するものは彼女も嫌だろうから

嫌なのは彼女だけ?!

私や子供達が嫌だと思うとは思わないの?!

あくまで彼女ファーストなんだね。

不倫ってそんなもんか。

思わず呟いた。夫はあくまで当時の気持ち

だから、と困った顔で話していた。

そして車は絶対乗せてないから!と強調。

とりあえずそこは一応納める。


じゃあもう嘘は絶対ないんだね?聞いたら

夫はしばらく沈黙してから答えた。

①彼女の家に泊まった事はないって言ったけど、

実家に帰省する前日に泊まった事がある。

②旅行とかしてないって言ったけど、

旅行というか、出張のついでに延泊して

彼女と観光したことはある。


①は現在彼女は再び転勤で地元に戻っている。

夫の実家と彼女の住まいは車なら30分も

かからない。

実家に帰省した際、彼女と食事をしたりは

していたと認めていたがホテルに行ったり

彼女の家に泊まったりはしていないと

言っていたのです。

だけどアヤシイと思っていましたので

想定内ではありました。


②はいつの事かはすぐ分かりました。

出張の翌々日に部下の披露宴に招待されており

単身赴任宅から披露宴が行われる地方に行く

より出張先から直接行く方が近いので間の日も

出張先のホテルに残って仕事すると言ってました。

この時も彼女を呼び寄せているとまでは

思わなかったけどモヤモヤはしていて、

披露宴の日の朝に「もう移動しているの?」

「**(披露宴が行われる場所)ならあそこが

有名だけど今日行くのか?」などと牽制LINEは

入れてました。

夫の返信は「まだホテルで仕事してる」

→仕事じゃなくて彼女とイチャついてた

「披露宴は夕方からだから昼食べてから

 移動する予定」

→彼女とギリギリまでお楽しみなんですね

そして不倫発覚時に**行った時とか彼女も

連れて行ったんじゃないの?と聞いた事がある

のですが、まさかその前日の場所だったとは笑


夫に今の正直な気持ちを伝えました。

下の子が大学院を出るまでの数年間は夫婦を

続けるし、一緒にいる以上は再構築する気で

やっているけど、貴方と老後を過ごす事までは

今の所考えられない。だけど一緒に過ごして

いるうちに気持ちは変わるかもしれない。

だけど今は自分のためだけに生きてみたいと

いう気持ちもある。今まで家族のためにずっと

時間を使ってきたけど、こんな事があると

何のためにやってきたのか、私って何なのか、

そういう虚しさしかないのだ、と。


夫は顔を覆って俯いて呟きました。

「数年間のうちに妻ちゃんの信頼を

 取り戻せるように頑張る」

「絶対もう裏切らないから」

夫は私が再構築に向かってずっと進んでいく

もんだと思っていたようなのでショックを

受けていたようでした。

でも絶対ずっと一緒にいて再構築しようとも、

絶対いつか離婚しよう、とも思えないのが今の

正直な気持ちで今回の旅行でそれを伝えようと

決めていました。


夫は不倫発覚時にも老後を過ごすのは

妻ちゃんだとずっと思っていたから、

離婚するとか考えたこともないと言い、

謝罪文にも子供が独立してまた二人に

戻る日も近いから、二人でまたいろいろ

楽しみたいです、と書いてありました。

ただ、私は未来を夢みることは出来なくて

今が大事で、そこも夫とズレているなあと

不倫発覚してからずっと思ってきました。

不倫発覚するまでは、当たり前のように

ずっと夫と年をとっていくのだと思って

いたんですけどね悲しい

好きとか愛しているとかも考えたこともなくて

ただ一緒にいるのが当たり前だった。

それが傲慢な事だったと不倫されて気付き

ました。