前回、日本のグループリーグ突破について書いた。

 

今回の組み合わせは最高の結果を手に入れたと。

 

 

でも、サッカーファンとしてはこれが最高だったのかな・・・・・・、と思わざるを得ないところもある。

 

日本代表が、公式戦でヨーロッパや南米のトップクラスと試合をする機会はそれほど多くない。というか、W杯を除けば公式戦で戦うことはない。

W杯は日本サッカー界において、世界との距離を知り、自国のサッカーがどこを目指すのかを考える4年に一度しか訪れない唯一のチャンスなのである。

日本サッカーが成長するチャンスを予選突破でその年を喜ぶためのお祭り化することになにやら、これでよいのかという不安が拭い去れない。

 

W杯優勝が至上命令のドイツと本気の戦いをする日本代表をみんな観たいだろう。

あるいは、追い詰められたフランスが日本に牙をむいてくる、その攻撃に必死に立ち向かう日本選手の姿を。

 

同じアジアの

イランはポルトガルとスペイン、

オーストラリアはフランス、ペルー、

韓国はドイツ、スウェーデン、メキシコと。

 

何やらだいぶ羨ましい・・・・・・。

 

宿敵韓国にとっては、今回残酷な結果が待ち受けているかもしれないが、その4年後、今大会の結果を糧に大きな飛躍をしているかもしれない。そんな絶好のチャンスを手に入れたのだ。

 

と、思ってしまった組み合わせ抽選会だった。

 

 

 

ロシアW杯で日本はグループHに決定。

グループリーグで、ポーランド、コロンビア、セネガルとの対戦でグループリーグ突破を図ることとなった。

 

そして、この組み合わせはどうかというと・・・

 

 

もぉ、最高でしょ!!

 

これ以上ないと言えるほど、日本にとってベストな組み合わせを引いてくれたと思う。

 

あるコメンテイター曰く、

「比較的楽なグループではあるが、安心はできないし、全敗の可能性は十分にある。」

 

・・・ん?

当たり前じゃん!

ワールドカップだよ!

世界の強豪がひしめいてんだよ! 

日本は今だサッカーの後進国なんだよ!(ここをだいぶ勘違いしているサッカーファンが多いのだけど。)

 

何度も書いてきたが、日本がグループリーグを突破する最低条件は、1勝1分け1敗の勝ち点4。この結果を勝ち取る可能性の問題なのだ。

 

1敗は普通に考えてポッド1の国となる。で、残りのポッド2とポッド3の国から1勝1分けという大変なスコアーを奪い取らなければならない。

この大変さが本当にわかっているのかどうか。

今回で言えば、スペインやブラジル、ドイツのグループに入れば、この1敗はほぼ確定となる。よって上記にある通り残り2か国を無敗でしかも1勝することが条件で臨まなければならない。3か国と対戦するとは言っても、実質上は2か国から勝ち点4を奪うというミッションなのである。

 

ところが、ポーランドとの同組となれば、正直コロンビアと大差あるかといえばそうは思えない。

 

つまり、本当の意味で3か国から勝ち点4を上げることが目標になる。

もちろん全敗の可能性はある。しかし、どのグループに入ろうが、全敗の可能性はあるのだ。全敗する可能性の、パーセンテージの問題である。

もしグループFが韓国ではなく、日本だったら・・・、全敗の可能性は飛躍的に高くなるだろう。

 

私は、グループリーグ突破に向けて最高の組み合わせを引いたと思っている。

一番の難関はコロンビアだと思うが、引き分けに持ち込めないとは思えない。引き分けられると思う相手だ。

日本が最適の戦術で最適な選手の組み合わせを取れれば、可能性はある!

ポーランドは、とにかくレヴァンドフスキーに仕事をさせないことだ。予選の結果を見る限り、守備に課題があることは明白だから、日本が得点を重ねるシーンもあながちないとは言えない。

セネガルはアフリカ地域の国との試合しか経験がない。日本のサッカーにうまく対応できなければ勝機は自ずから生まれる。

 

勝ち点4をなんとしても積み上げて欲しい、そして、それは夢ではないと思う。

 

 

 

 

 

 

明後日に控えたW杯組み合わせ抽選の予想?の記事を見ない日はない。

組み合わせは運がつきものだし。この運によって結果は大きく左右される。今回の予選プレーオフを見ても、イタリアがスウェーデンとの組み合わせにならなければ、ブッフォンの涙は来年に持ち越されていたはずである。サッカー大国イタリアですら、抽選という運には抗えないのである。

 

日本サッカーの運を信じるしかない。

 

しかし、これは日本サッカーのレベルの話ではなく、今回限りの組み合わせの運不運の話であることを忘れてはいけない。組み合わせに恵まれてベスト16に進出することができても、日本が世界で16番目に強いチームという子ではないし、日本が不出場のイタリアに勝てるかといえば、決して普通にやって勝てる相手ではないのである。

 

そんなことを考えると、今のハリルが目指す「縦に速い」カウンターサッカーを将来の日本サッカーの未来図とできるのか。

 

日本の「縦に速い」サッカーはハイプレスとワンセットである。なるべく高い位置で、ヴァイタルエリアに入る前でボール保持者を囲み、奪い、素早く縦にボールを送る。そこから、オフェンスの選手が一斉にゴール目指して動き出す。

 

アジアレベルならこれは可能である。

 

しかし、先日のブラジル戦のように個人技で囲みを突破されると、打つ手はなくなる。

日本が南米系のチームに弱いのは、個人技によって日本人選手のプレスが簡単に剥がされてしまうからである。

ヨーロッパのチームにはまだ日本のプレスが通用するところがあって与しやすいのである。

 

さらに強国と対戦した場合、ある程度守備に力点を置かざるを得ないので攻撃に出る際の人数不足はやむを得ない。するとそれなりに技術がありサッカー偏差値の高い選手と確実にゴールを決めきれる選手が必要なのだが、今の日本代表には見当たらない。

現在の日本人で一番シュートが上手いのは本田である、と思う。技術の高さで言えば、乾と大迫であろうか。サッカー偏差値では岡崎も良いレベルであろう。

私が浅野選手を使うなというのは、このどの要素にも入らないからである。ハリルはお気に入りなのであろうが、ハリルの理想に浅野が近づく

にはあと数年は要するであろう。浅野に期待することは無駄である。

 

ハリルの目指すサッカーに私は納得できるところもあるが、選手選考において不満である。現状の日本が行える「縦に速い」サッカーを実現できる選手選考とは思えない。いくら縦に速いサッカーでもゲームを作れる選手が不要だということにはならないであろうと思う。

 

前々週のマンチェスター・シティVSレスターの試合を観て、ポゼッションサッカーということを考えた。

シティが75%のポゼッション。対するレスターは90分間で25%でしかない。

結果、シュート数が10本対1本(枠内0)である。これでレスターが勝ったら奇跡である。

 

ポゼッションサッカーを目指す一つの理由は、ボールを保持している限り攻められない。点は取られない。「攻撃は最大の防御である」というが、ポゼッションサッカーは攻撃していなくても最大の防御になるのである。

 

ハリルはポゼッション率の高いチームが勝つわけではないとコメントするが、ポゼッションを高めることができず、低くならざるを得ないチームは勝てないのである。先のブラジル戦で日本のポゼッションは37%、ベルギー戦は39%であった。

2013年ロッベン率いるオランダを苦しめ、引き分けた試合は45%。3日後、ベルギーに打ち勝った試合は53%と日本がポゼッションを上回っている。

「縦に速い」サッカーと同時にポゼッションは五分五分の勝負をするための選手選考と戦術をハリルには考えて欲しいが、それを実現するための時間と練習試合はもうない。

 

どうする?ハリル。

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり、監督交代ですかね・・・。

 

ハリルのサッカーに悪口は言いたくないし、守備を固めてカウンターという狙いも同感できるのですが・・・。

 

浅野⇒久保、原口⇒乾、この交代に何の意味があるのでしょう。延々と繰り返さるこの交代劇。

せめて、システムを変更させるオプションとかの練習はしてないのかね?

 

浅野を先発で使うってどういうこと?

日本代表としてW杯という大舞台に出て、世界からの注目を浴びるんだよ。せめて基本技術が備わった選手にしてくれ。

もう何度も浅野を使うなと書いてきたが、浅野を先発で使ったらハリルは解任してほしいと書いてきたが。

 

まあ、ブラジル、ベルギーというポッド1に振り分けられるチームにはこんな感じでしょ。

私は日本代表を応援するファンですから、1勝1分け1敗を考えてます。ポッド1のチームに1敗するのは全然問題ありません。

問題は、ハリルの頭の中に1勝する戦術があるかどうかです。まさか、今のサッカーと同じことをするわけではない、と願いたい。

香川や本田、岡崎の落選が取りざたされていますが、これは、強国との対戦で守備に回ってカウンターを狙わざるを得ない戦い方です。つまり、得点が取れなくても良いパターンで、勝たなくてはならないチームとの戦術に当てはまるわけがない。

 

きちんと攻撃の形を作って、決めるべきところできちんとゴールをものにする。今の日本で一番シュートが上手いのは本田であることに誰も異存はないでしょう。攻撃時に変化を付けられる選手が今回の代表にいないのは明らか。香川や柴崎がトップクラスであるのは間違いないでしょう。

 

このテストはちゃんとやってくれるんでしょうね。

 

なんか、書くのが嫌になってきた・・・。

 

11月11日のブログで解説者について書きました。

https://ameblo.jp/k1719k1719/entry-12327501718.html

 

今回NHKBSで放送されたイタリアVSスウェーデンの解説は福西崇史さんでした。

 

アナウンサーとのやりとりもスムーズ、スウェーデンの戦術も解説があって、聞いていてとても分かりやすかったですね。

 

スウェーデンからみると、

最初は敵陣深いところでプレッシャーをかけて攻撃の芽を摘む戦法。

 

⇒しかし、勝たなければいけないイタリアの圧力の前に前線でのプレッシャーがきつくなる。

 

⇒第1戦で空中戦は跳ね返す自信はついた。

 よって、サイド攻撃をさせる戦法を採用。中央への縦パスを出されないよう中を絞って、ボー ルをサイドに回させる。

 

⇒フリーでサイドから上げさせても構わないが、ペナルティエリアのサイドから折り返させるの は徹底してマークにつき自由を与えない。

 

よーくわかる解説でした。

今サッカーをやっている若い世代には、とても参考になるのではないでしょうか。

 

こういう解説なら、大歓迎です。