どこか車種選択に偏りがあったトミカプレミアムも、この1年程は様々な車種がランダムに登場しましたが、ここに来て私にとって重要な車種が登場しました。その車種とはK111スバル360、私のコレクションに欠かせない車種が遂に現れました。

K111スバル360も生産された年代により、多くのバリエーションが存在しましたが、今回トミカプレミアムでモデル化されたのは、初期のデメキンタイプ、しかも増加試作型と言う、デメキンタイプの中でも、最初期に極少数が市販されただけの、実にレアなスタイルで登場しました。それは右後部のエアインテークが無い事から判別がつきます。この事に気がついているトミカコレクター貴兄が、どれ程いらっしゃるかわかりませんが、この機会に是非このこだわりを考察して頂きたいと、旧型スバリストとしてお願いしておきたいと思います。

モデル本体の仕上がりは、トミカレベルでは十分でプレミアムとしては平均的なものと感じます。アイボリーが通常モデル、ブルーグレーが発売記念仕様で、両ボディカラー共にルーフカラーとの組み合わせも正確に、程よい雰囲気が魅力的です。またインテリアのカラーもリアルで、実車のリサーチも行き届いています。特にブルーグレーの実車は身近にある為、尚更よくわかります。

ディテールについて、発売前の予告写真を見た時はイマイチかなと思ったのですが、モデルそのものを手に取って見ると、なかなか特徴を捉えており、TLVとまでは言わない迄も、精密なモデルと思います。またこのデメキンタイプの頃は、フェンダーミラーの装着は義務付けられておらず、それが幸いしてフェンダーでが無くても、いや無いからこそリアルさが増しているのだと思います。

ボディカラーのバリエーションは、このデメキンタイプにおいてはこの2色で完結なのですが、もしトミカショップ等の特販品が出るとすれば、往年のモデルペットのバリエーションにあった、ピンクやイエローも面白いと思います。また箱も今回の発売記念仕様の物を利用し、モデルペットの赤箱を彷彿とさせる製品にすれば、コレクター向けの粋な演出で受けるのではないかと思い、是非ご一考願えたらと思います。

2024年6月発売 発売化価格 935円(税込み価格)