トミカ30周年復刻シリーズのセリカは、リフトバック(以下LB)も第1弾の一員として復刻され、前回の第2弾の1600GTと同様に、好評をもって市場に迎えられました。それだけトミカの歴史に欠かせない車種だったと言う事になります。最初期の鉄バンパーで5連テールランプユニットを持つ、私が一番好きなスタイルです。

プロポーションは頗る良く、細いピラーや細かな彫刻も素晴らしいものです。また金型自体の傷みも殆ど無く美しく、それに関しては同世代のスカイライン等とは雲泥の差です。

このモデルは当時の仕様を、そのまま復刻したもので、比較的長い間発売されていた後期の紫メタリックのモデルとして復刻されました。当時のレギュラー品として、初期モデルはベージュメタリック、最終期は紫の真空メッキと、この後期の紫メタリックを含めて、このクルマにあまり似合わないボディカラーで終始しました。その為、私は当時物を買う事はなく、セリカLBについてはプラモデルを作る事に専念し、元祖ダイヤペットを含めてミニカーを手にする事はありませんでした。

よってこの復刻トミカは、私が初めて手にしたセリカLBのミニカーです。1970年代のクルマ好き少年としては意外かも知れませんが、ミニカーに関して拘りのある変な小学生でした。ですからこのセリカLBについては、前回の1600GTの様にボディカラーを実車のイメージに変更し、このクルマの場合はモスグリーンに、更にドアの下に白と赤のストライプの入った仕様が欲しかったところです。

この復刻トミカをもう1台と、元祖ダイヤペットのジャンクとが手に入れば、そのモスグリーンの仕様を作り、これまた童友社で復刻された旧山田模型製のプラモデルと並べて楽しみたいと思っています。

2000年6月発売 発売当時価格 180円(税別価格)