ヒコセブンのRAI’Sブランドは、主に警察車両を精密に再現し製品化しているシリーズで、以前では考えられない様なコアな警察車両を、コレクター向けに製品化し、ミニカー市場に送り出しています。

実のところ私は警察車両にあまり興味は無く、コレクションの中でも少数派なのですが、イベント等で実車を見学した後、衝動的に買ってしまう事があり、この個体もそう言った経緯で手にした物です。更に購入当時の記憶を辿ると、ミニカーショップで偶然特価になっているところに出会し、次回に挙げる予定のモデルと同時に2台購入、欲しいと思った時に『渡りに船!』と言わんばかりに、衝動買いしてしまった物です。

このメーカーは京商の製品をベースにしている事が多く、この200系ハイエースもそのセオリーに従っていますが、京商のモデルよりも実車のリサーチは鋭く、警察車両の装備は当然の如く、ベース車種のディテールもきちんと再現しています。ベース車種は5ドアDX、先日からアップしている京商のグレード不明のノーマル車と違い、正確なDXのディテールを再現しています。アーム付きの左ミラー、黒のドアハンドル、そして何よりもインテリアパーツまでがDX用に変更してあるところは流石です。

もちろん警察車両の装備の再現は完璧で、フロントトップの桜の代紋をはじめ、屋根上の標識の様子、バーライト及びクリアパーツの回転灯、アンテナ、フロントグリル内には小さな赤色灯で、臨場感溢れる緊急車両に変貌させています。

定価も当時としては高額に思えましたが、今やこの手の警察車両は1万円を超える或いは迫る物件が殆どで、このモデルの精密な再現性を考えると、妥当な価格だったと思うと同時に、今では標準スケールのモデルは、私の様な貧乏コレクターには手の届かない『高嶺の花』となってしまった感かあります。

2009年9月発売 発売当時価格 5.500円(税別価格)